町田・相模原などの「神奈中バス」運賃値上げへ。IC初乗りは178円→210円に、
小田急線「小児IC運賃一律50円」いよいよ開始へ!小児用通学定期なども割安にの続きです。
町田市や神奈川県内などで運行する路線バス事業者「神奈川中央交通グループ」では、
2023年4月1日(土)から年間を通じて「小児IC運賃一律50円」を開始します。
小児IC運賃が毎日50円に。小児現金50円は3月で終了
同社では1997年4月29日(火)からゴールデンウィーク期間に小児運賃を1乗車一律現金50円とする
「ちびっこ50円キャンペーン」を開始し、その後は春夏冬休み、土休日にも適用日を拡大してきましたが、
今回将来を担う子どもや子育て世代を応援するため、小児IC運賃を「全区間1乗車一律50円」とし、
年間を通じて実施することで適用期間の拡大を図ります(高速バスや空港連絡バスなどは引き続き対象外)
2023年4月1日(土)からは、町田市金森地区コミュニティバス「かわせみ号」が現在の神奈川中央交通東から
神奈中タクシーに運行が移管されますが、かわせみ号についても今回の「小児IC運賃一律50円」が適用されます。
小田急グループといえば、小田急電鉄が全国の鉄道で初めて「小児IC運賃全区間一律50円」を
2022年3月12日(土)から開始しており、神奈川中央交通グループも実質追随することになりますが、
同じ小田急グループのバス事業者でも「小田急バス」や「江ノ電バス」では小児運賃50円を廃止するなど、
グループ内でも小児運賃に対する温度差が見られます。
<写真>親子連れなどの場合、乗務員に申請すれば大人用ICカードでも適用される(プレスリリースより)
この新制度では「小児用ICカード」を利用することで自動で適用されますが、大人用ICカード利用の場合には
バス乗務員に申告の上、乗務員による操作設定後にICカードをタッチすることでIC運賃50円が適用されます。
この小児IC運賃適用開始に伴って、現行の現金50円の「ちびっこ50円キャンペーン」については
2023年3月31日(金)で終了することから、この機会に「小児用PASMO」や「こども用My Suica」の
新規購入をおすすめしています(※小児用PASMOは神奈中のサービスセンターや営業所でも販売中)
共同運行路線では自社運行分のみ適用
<写真>町田市内の共同運行路線図。小田急バス・京王バスともに共管路線が存在する。
町田市内では他社と共同で運行する「共同運行路線」が鶴川地区などで存在しますが、
共同運行路線ではこれまでの現金50円と同様に、神奈中運行担当分のみ適用となります。
<写真>神奈中・京王バス共同運行路線「桜84・聖蹟桜ヶ丘駅~相模原駅北口」
相模原市・町田市内乗り入れ路線で唯一「桜84・聖蹟桜ヶ丘駅~相模原駅北口」で
神奈中と共同運行を実施している京王バスでも、土日祝と小学校長期休暇期間中に限り、
小児IC運賃の「ちびっこ50円」を実施していますが、こちらは小児ICカードの利用が必須となります。
(※京王バスでは2021年5月15日より「現金のみ」から「小児ICカードのみ」に適用変更)
<写真>神奈中・小田急バス共同運行路線の一つ「鶴11・鶴川駅~センター前~鶴川団地」
一方、小田急バスでは前述通り、小学生の長期休校期間に「こども50円運賃」を実施していましたが、
2020年7月10日(金)付けで廃止が発表され、鶴川の神奈中共同運行路線においては以降、
神奈中バス運行担当分のみで「小児運賃現金50円」が適用されてきた経緯があり、
同じ小田急グループでありながら小児運賃で格差が生じる状況が続いており、
神奈中の小児IC運賃50円移行後もこの流れが継続することになります。
また、2023年7月1日(土)からは神奈中バスの大人運賃値上げが予定されていますが、
小田急バスでは大人運賃の値上げは申請しておらず、こちらも当面は運賃格差が生じることになりそうです。
子育て世代にはありがたいですね