<写真>仕上げが進む「(仮称)旭町陸橋」。防護柵や街路灯、検査路などは既に設置完了済。
町田街道のバイパスとして整備中の都市計画道路「町田3・3・36号線(木曽団地南~町田市民病院)」ですが、
今年は橋梁を架設する「上部工」が上り線側で完了し、現在は橋梁部の上部仕上げ工事などが進められており、
同区間の開通に向けて、2023年には新たな工事も始まる見通しです。
2007年の開始以来、今回で16年目に突入した年末恒例の記事ですが、
今回も2022年12月24日(土)に調査した進捗状況を区間毎にご紹介します。
A・B地区は電共・街築工事進む。バスベイも完成
<写真>木曽団地南交差点から見た整備区間。A地区では用地取得が遅れたことで、久々の工事に。
起点である木曽団地側のA地区(本町田小学校エリア)とB地区(コイン洗車場エリア)では、
2022年1月下旬から「街路築造工事及び電線共同溝設置工事(3南東-町田3・3・36旭町)」が着工し、
当初は2022年8月上旬までに工事終了予定でしたが、その後は工事期間が5ヶ月ほど延びており、
現在は2023年1月下旬までの予定で工事が行われています。
→地図を表示(東京都町田市本町田)
<上>本町田小学校えのき門前から見た北方向(左)と南方向(右)。縁石の設置などが進む。
<下>コイン洗車場横から見た北方向。八王子方面側車線には今年「バスベイ」も完成した。
今回の工事では、本町田小学校南側の住宅地で前回施工されなかった箇所を中心に
道路本体整備に向け、電線類の地中化に使う「電線共同溝」を地中に埋設するほか、
歩道などを整備する「街路築造工事」をあわせて行い、地元の「多摩住起建設(株)」が施工し、
八王子方面側車線(コイン洗車場横)には路線バスの使用を想定した「バスベイ」も完成しました。
本町田小学校南側ではこの整備にあわせて歩道切り廻しが複数回に渡って実施され、
直近では2022年12月下旬に切り廻され、同区間は通学路にも指定されているため、
安全対策として平日は警備員が複数配置され、児童の誘導に努めています。
C・D地区は上り線の橋桁架設終え、仕上げ工事進む
<写真>本町田から旭町方向にかけて、橋梁部は勾配4%程度の上り坂となる。
一方、C地区(ひまわり公園エリア)とD地区(旭町エリア)においては
2021年10月上旬~2022年11月上旬まで旭町陸橋上り線の上部工(橋桁架設)である
「旭町陸橋(仮称)PCけた製作・架設工事(2南東-町田3・3・36旭町)」が予定通り完了し、
現在は防護柵などを設置する「旭町陸橋(仮称)上部仕上げ工事(3南東-町田3・3・36旭町)」が
2022年5月上旬~2023年2月下旬までの予定で工事が進められています(施工は黒須建設)
→地図を表示(東京都町田市本町田~旭町3丁目)
<上>上部仕上げ工事が進む「(仮称)旭町陸橋」の北方向(左)と南方向(右)。
<下>町田市民病院側の様子。防護柵などが設置され、ようやく道路らしくなってきた。
この工事では、橋上部で防護柵や街路灯などを設置する「安全施設工」と車道・歩道部の「舗装工」を、
橋下部では橋梁点検に用いる「検査路設置工」と排水管路などを設置する「排水施設工」を行う計画で、
既に街路灯6基(片側3基ずつ)の設置が完了したほか、道路案内標識も陸橋南側に1基設置予定で、
2022年8月下旬には橋上に道路案内標識用の標識柱(片持式F型柱)が設置されました。
今年度は次期工事として、歩車道の整備等を行う「街路築造工事(4南東-町田3・3・36旭町)」と
「街路築造工事に伴う道路照明設置工事(4南東-町田3・3・36旭町)その2」の2件が発注されており、
いずれの入札に関しても2023年2月に開札予定で、工期は街路築造工事が2024年2月末まで、
道路照明設置工事が2023年8月末までの予定で、開通は2024年前後になるとみられます。
<写真>電線類などが移設された町田街道。最終的には町田市民病院東交差点の信号機も廃止予定。
この他、接続先の町田街道(町田市民病院側)では、交差点切り替え時の支障となる電線・電柱が
2022年夏~秋にかけて順次移設され、一部は協和キリンの敷地内など民地内に移設されましたが、
将来的には町田市民病院付近~旭町交差点まで都による無電柱化が計画されていることから
いずれはこれら電柱類も姿を消すことになりそうです。
沿道では「用途地域」変更も。大型店などが建設可能に
また、今後の道路開通を見据えて、商業等の暮らしを支える施設と住居が共存する
複合的な土地利用を誘導するため、町田市が沿道の用途地域変更を今年度予定しており、
A・B地区沿道の約2.6haの区域を「第一種低層住居専用地域」から「準住居地域」に変更するほか、
本町田小学校南側の一部(約4㎡)を「第一種中高層住居専用地域」から「準住居地域」に変更します。
この変更により、今後沿道の対象区域では「大型マンション」や「大型店舗(床面積10,000㎡以下)」など
第一種低層住居専用地域で建設できなかった建物が建設可能となりますが、変更はA・B地区のみとし、
土地利用上の観点から、大部分が橋梁となるC・D地区の変更は行いません。
<写真>近隣のJKK町田木曽住宅内に設置されている「多摩都市モノレール延伸」の看板
市では、同路線が「多摩都市モノレール町田方面延伸ルート」として選定されていることから、
町田3・3・36号の沿道には、暮らしを支える生活利便施設などが集まった暮らしのかなめとして
周辺住宅地の日々の暮らしや多様な活動を支える都市機能を育成していくこととしており、
住宅と商業が共存した暮らしを支える複合地として、スーパーやコンビニ、飲食店など
地域に根付いたお店等を維持・育成していく地区と位置づけています。
来年開通だと思ってましたが再来年までかかるんですかね?
大きい空き地もあるので用途地域が変わると色々できそうで楽しみですね。
開通2024年?こんなノロノロしたペースでやってたらモノレールの延伸なんてあと半世紀はかかりますね。町田高校までに20年、芹が谷まで20年で40年。そこからモノレール建設に10年で合計50年というところですか。少なくとも私の生きてるうちにはモノレール町田延伸は見れなさそうですね。高齢化の果てに間違いなく団地は消滅してるし、町田市という枠組みすらなさそう。
外灯の工事に1年以上?という解釈で正しいのかわからないけど、仕事が遅い気がしちゃう。
歩道が整ったら、せめて歩道1本通行可能にしてほしいな。
背の高い外灯だと、災害時に倒れたら
大型重機がないと通行可能にできなさそうだから
できるだけ背の低いものにすればいいのに。
昔からの背の高い外灯で上から下を照らす方式を少し改善できないかな?
そうしたら、災害時に電灯が倒れても
最悪、道路に沿うように移動させて道路が通行可能にしやすくなると思うのに。
電線地中化しても大きな外灯建てて災害時に倒れたら結局通行できなくなる。
倒れても移動させやすく…と考えたら外灯の支柱の小型化も大事な気も…。
。さん
記事にもある通り、街灯の工事はせいぜい4~5ヶ月程度で終わります(設置本数にもよりますが、今回の場合は)
時間を要するのは歩車道の整備の方(道路築造工事)で、次期工事では信号機移設など様々な工程が予定されており、9ヶ月以上を要します。入札で業者が決まれば、着工は早くても春以降でしょうから時間がかかるのはある程度仕方ないかと。
今は工事作業員の人手不足に加え、資材高騰で業者が決まらない工事も多いですし。早く戦争が終わるといいですけどね。
背の高い街灯が多いのは、道路を広範囲に効率よく照らすためと設置基準があるためです。
今回のような25m道路の場合、高さ10m程度のポールを設置しなければ、歩道と車道を効率よく照らすことができず、街灯が低すぎると効率的に照らせないうえに、灯りが人の視認を妨げたりするなどの影響があるため、NGとされています。
地震での倒壊についてですが、電柱とは異なり、倒壊する原因は街灯ポールの腐食です。ちゃんとメンテナンスをしていれば、大地震では倒れません。
ここまで工事進んでたんだ。
だいぶのんびりしたペースだけど、かなり慎重に作業してるのかな???
道路マニアさん
ありがとうございます。 設置基準があるのですね…
外灯の下に街路樹があることも多くて
街路樹に外灯の光が遮られて道路も歩道も暗めなところも多いと感じていて
「街路樹より低いところに照明がないと道路や歩道に照明の光が届かないじゃん!」とも思っていたもので…(^-^;)
基準が変わらないと、外灯の設置仕様が変わらない・変えられないこと理解しました。
あと、外灯は地震で倒壊しにくいとお聞きして安心しました。
丁寧にお話してくださり、ありがとうございました!
まだ一年かかるんですね。かなり出来上がってきたので、23年3月末ころには開通するのかと楽しみにしていたのに。あと1年かぁ。ゆっくりですね。
なかなか焦らしますね
この区間が開通することで、滝ノ沢西交差点〜ファミリーマート本町田南店にかけて住宅街の細道を抜け道に使う車が随分減るでしょうに
本町田小や町田第三中の通学路とも重なっていますしね
ついで(?)に餃子の王将が開店すれば…
市民病院<>桜美林の渋滞の緩和までまだ2年かかるんですね・・・
今年の3月くらいには開通すると思ってました
>>たわしさん
ファミマor鎌倉街道<>野郎飯の抜け道は
街道からの流入ではなく、ファミマや鎌倉からそのまま直進して境川通りに抜けて
古淵や鵜野森に抜ける車両の往来が多くこの抜け道の流量が減る事は無いと思いますよ
ただY字の所でぐるっと回ってファミマに繋がる住宅街を抜ける車両は激減すると思います
まぁ今度はÝ字の合流から橋までの間が渋滞する光景が常態化しそう
でもそうなるとぐるっと回る抜け道の流量はそのまま?になりそうで怖い
都心部の工事に比べると工事に時間が掛かりすぎる。