<写真>相模原市南区の「小田急電鉄 大野総合車両所」(プレスリリースより)
相模大野~小田急相模原間の「幻の新駅予定地」相模原市の安全対策工事が完了の続きです。
小田急電鉄と伊勢原市は、伊勢原駅~鶴巻温泉駅間への新駅設置に向け、
2023年3月8日(水)に「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結し、
併せて「新たな総合車両所の建設計画」を正式発表し、大野総合車両所を移転します。
相模大野の「総合車両所」を伊勢原市に移転へ
<写真>相模原市南区の「小田急電鉄 大野総合車両所」(発表資料より)
現在、小田急線車両の検査などを行う工場として設置されている相模大野駅近くの
「小田急電鉄 大野総合車両所」は1962年(昭和37年)10月に開設された施設で、
同社唯一の総合車両所として、約300人の従業員が勤務し、3つの工場建屋で構成されます。
→地図を表示(神奈川県相模原市南区東林間1-1-18)
年に一度、車両整備を間近で見学できる「親子向け見学会」が実施されることでも知られていますが、
開設から60年が経ち、施設・検査用設備機械が老朽化しているほか、開設当時主力だった4両編成を
前提した施設であるため、現行車両規格(10両編成)では車両分割や一部屋外作業を伴うなど効率も悪く、
年間を通じて稼働していることから、現敷地内での建て替えも難しく、今後新築移転が必要とされてきました。
<写真>総合車両所の移転候補地検討概要(報道発表資料より)
こうしたことから、沿線でいくつかの移転先候補地を選定し、その中でもまとまった土地が確保できることと
大型車が通行可能な道路があること、災害リスクなどを考慮し、伊勢原市の串橋地区を移転候補地として決め、
「(仮称)伊勢原総合車両所」として2033年度の操業開始を目指すとともに、伊勢原市は都市計画道路を整備し、
新たなまちづくりの検討を進め、(仮称)伊勢原総合車両所の東側付近に「新駅」の設置を検討していきます。
【伊勢原総合車両所・候補地】→地図を表示(神奈川県伊勢原市串橋ほか)
<写真>伊勢原市のまちづくりへの主な波及効果(報道発表資料より)
小田急電鉄での新駅設置は、2004年に開業した小田急多摩線の「はるひ野駅」以来で、
伊勢原市としては駅前再開発によるまちの活性化や市内始発・終着の増発などを期待しており、
伊勢原工業団地(鈴川工業団地)にも程近いことから、工業団地へのアクセス向上にも繋がりそうです。
大野総合車両所は移転も、その他施設は存続か
小田急電鉄の重要拠点駅となっている相模大駅周辺には、前述の「大野総合車両所」のほか、
運転士や車掌が所属している「大野電車区・大野車掌区」、電力施設「大野変電所」などがあり、
2018年には総合車両所そばの「大野総合事務所」を建て替えたばかりですが(清水建設施工)、
総合車両所以外の施設はそのまま残るとみられています(変電所は未定)
大野総合車両所の工場敷地面積は33,832㎡(約10,200坪)で、
工場への引込線などを含めるとそれ以上の土地面積を有しますが、
現時点で工場の跡地利用などに関して、言及は無い状況です。
なお、大野総合車両所の用途地域は「準工業地域」に指定されているものの、周辺は住宅地で、
大通りにも面しておらず、商業施設や物流施設などは用途地域的には建設可能ではあるものの、
現状の周辺環境を踏まえると住宅などの開発に適していそうです。
<追記>
誤字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
文中運転手は運転士です。
相模大野も持ち上げて開発したけど、小田急の思惑程ブレークしなかったんだろうね。
しかも大野総合事務所建てたばかりなのにね。10年前の構想と現在では、相当ギャップが有る。
電鉄はやはりコロナ影響で金を作りたいのかな?
2033年移転してその3年後位に何できるのかな?
スマート新駅とやらができるそうで
無人駅らしいですね
モノレールより先にこっちの再開発が完了しそう
跡地について、日本経済新聞は以下のように報じています。
「大野総合車両所については移転後、車両の留置場などでの活用を検討する。」
良く考えたら町田の話じゃない
まるまる全部が移転するのかと思ったら、車両所(工場)だけっぽいですね。
江ノ島線6両編成があるから留置所の一部は残るのかな?
小田急も本社を海老名じゃなくて相模大野に移転すりゃバランスがよかったのにな。
海老名じゃ益々江ノ島線と多摩線の冷遇が進むだろうに
東洋経済オンラインの記事に、星野社長へのインタビューが掲載されました。
相模川の氾濫による浸水リスクがある海老名の車両留置機能を、大野総合車両所の跡地に移管する案があるそうです。
小田急車両基地「伊勢原に新設」で起こる大再編 | 東洋経済オンライン
本命は海老名?ららぽーととビナウォークとを分断してる線路を剥ぎ取って再開発したいってことか。