<追記1>
京王バス多摩営業所の燃料電池バスのうち1台(J22002)が
2021年9月に永福町営業所へ転出しました。
<追記2>
2022年1月より、多摩営業所に燃料電池バスを2台導入しました。
車番は「J22202」と「J22203」となります。
<写真>京王バスの燃料電池バス「トヨタ・SORA」(J22001/多摩センター駅にて)
東京都多摩市の「京王バス南 多摩営業所」では、環境に配慮した車両としてグループ初となる
大型路線車の燃料電池バス「トヨタ・SORA」が、2020年7月7日(火)から導入されていますが、
運行開始から1ヶ月が経過し、現在では町田市内でも運行されるようになりました(導入台数2台)
首都圏で導入されるようになった「燃料電池バス」
トヨタ・SORA(型式:ZBC-MUM1NAE)は、国内初の型式認証を取得したトヨタの量産型燃料電池バスで、
トヨタ自動車グループの日野自動車が販売していた大型路線バス「日野・ブルーリボンシティ」をベースに開発され、
製造は日野・いすゞの子会社「ジェイ・バス小松事業所※(旧・日野車体工業小松工場)」で行われています。
(※同事業所で製造される唯一の大型路線バス。その他の大型路線バスは全て宇都宮事業所で製造)
充填した水素と空気中の酸素の化学反応によって作られる電気でモーターを駆動させて走る仕組みで、
走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出せず、走行音が静かなことも売りの一つになっており、
中ドアにはプラグドアを採用するなど、一般的な大型路線バスには無いような仕様も見受けられます。
<写真>シダックスグループの大新東が企業送迎用に導入した燃料電池バス(プレスリリースより)
2018年3月に都営バス(東京都交通局)で導入以降、首都圏のバス会社を中心に順次導入され、
2018年は京浜急行バスが、2019年は横浜市営バス(横浜市交通局)や日立自動車交通などが、
今年は東急バスや大新東(企業送迎バス)などが相次いで導入しています。
営業所そばの水素スタンドで充填。町田市内でも運行
<写真>尾根幹線 多摩卸売市場前交差点そばの「TKK水素ステーション」
今回導入された京王バス南 多摩営業所には営業所内に水素充填設備はありませんが、
営業所そばの南多摩尾根幹線道路沿いには、多摩興運が運営する「TKK水素ステーション」が
2020年3月26日(木)にオープンしたことから、燃料電池バスの水素充填はこの水素スタンドで行い、
1回の充填で約200kmが走行可能で、災害時には燃料電池バスを電源としても利用可能です。
→地図を表示(東京都多摩市南野1-2-3)
ちなみに今回導入された燃料電池バスの車両番号は、J22001とJ22002ですが、
Jは多摩営業所の社内識別記号、1ケタ目の2は車両メーカーと用途を表し、
2は本来であれば日野の一般路線車に使いますが、SORAはトヨタ車ながら
日野自動車ベースの一般路線車のためかこの番号が用いられたようで、
以降の番号(2001と2002)は年式(20年度導入)と固有番号です。
<写真>多摩センター駅発の「多44・日大三高急行便(臨時増発)」の運用に就く燃料電池バス
なお燃料電池バスは、運行当初は「多16・多摩センター駅~帝京大学構内・直行便」で固定運用されましたが、
現在では路線の固定運用はせず、通常の路線と同様に多摩営業所管轄路線全般で運用に就くようになっており、
町田市内に唯一乗り入れる同営業所担当の「多摩センター駅~日大三高線(多43~多45)」でも運行され、
実際の路線バスでの運用を通じて、今後の燃料電池バス導入拡大を検討していくとしています。
神奈川中央交通は導入は無いのかな。
!?
かっこいい