<追記(3/21)>ガマさん撮影の画像を追加しました。
<写真>ダイヤ改正のヘッドマークを付けた小田急4000形
ガマさんからお送り頂いた写真です。ありがとうございます。
「神奈中・小田急バス」3/17(土)ダイヤ改正。町76は平日朝5時台の便を新設へ、
2/22(木)ダイヤ改正の京王線、有料座席指定特急「京王ライナー」も運行開始、
新型車両「小田急ロマンスカー70000形」2018年導入。既存のEXEもリニューアル、
小田急線 東北沢・下北沢・世田谷代田の地下化に伴い、3/23にダイヤ修正!の続きです。
小田急電鉄の小田急線全線(江ノ島線・多摩線を含む)で、
複々線によるダイヤ改正が、2018年3月17日(土)に実施されます。
これは小田急電鉄が、2004年9月から工事を進めてきた梅ヶ丘駅~代々木上原駅間の
「小田急線 連続立体交差化・複々線化事業」の完成による新ダイヤ運行を開始するためで、
列車の運行本数増発や所要時間短縮、混雑率緩和など、複々線による効果が期待されます。
既に同区間では、2018年3月3日(土)から複々線を使用した列車の運行が開始され、
それに伴って、東北沢駅・世田谷代田駅では仮設ホームを撤去して10両長の新ホームが、
下北沢駅では建設中だった地下の緩行線ホーム(3・4番線)がそれぞれ使用開始となったほか、
登戸駅では1番ホームの使用開始(2面4線化)と北口改札(降車専用)が新設されています。
<写真>ダイヤ改正を取り上げた小田急の広報誌「ODAKYU VOICE」
同社では駅ポスターやTVCMなどに加え、グループの神奈中バスでもラッピングバスを運行し、
複々線やダイヤ改正、新型ロマンスカー車両(後述記載)を大々的にPRしているほか、
通勤車両の先頭部分には新ダイヤのPRヘッドマークも装着して運行されています。
(※PRヘッドマークは2018年1月26日~3月17日までの期間限定)
<写真>神奈川中央交通の小田急ダイヤ改正ラッピングバス(ま22・た34)
神奈中のラッピングバスは、町田営業所が町田から新宿までの所要時間を記したもので、
多摩営業所が小田急多摩センターの朝方始発列車に関して記したものになっていますが、
多摩営業所の車両は、町田市や相模原市の路線(町30など)でも運用されるため、
このラッピングバスが町田バスセンターや橋本駅北口などにも姿を現します。
<画像>朝ラッシュ時の新宿までの所要時間比較
これまで朝の通勤・通学ラッシュ時に、町田→新宿間では快速急行の運行がなかった為、
急行で最速49分程度(※実際は遅延等でこれ以上時間を要する)かかっていましたが、
改正後はラッシュ時にも快速急行が運行され、町田から快速急行に乗車した場合、
新宿までの所要時間は最速37分(最大12分短縮)になります。
また、複々線を生かして運行本数を大幅に増発することで、
混雑率も現行の192%から150%程度にまで緩和されるとしています。
<画像>改正前と改正後の停車駅案内図(路線図)比較
この改正から速達種別「快速急行」が「登戸」への停車と多摩線内での運行を新たに始めるほか、
準急は経堂に全列車が停車するほか、新たに狛江、祖師ヶ谷大蔵、千歳船橋が停車駅となり、
2018年3月19日(月)からは新種別として「通勤急行」と「通勤準急」も運行開始となります。
(※通勤急行は多摩線内および新百合ヶ丘~新宿間のみで運行)
<写真>今回の改正で廃止される「多摩急行」(東京メトロ16000系)
これまで小田急多摩線では千代田線直通の急行や多摩急行が運行されていましたが、
改正後は多摩線での千代田線直通列車を廃止して新宿直通の急行・通勤急行に置き換え、
これにより、多摩急行は2018年3月16日(金)をもって種別廃止(運行終了)となります。
この他、新設される「通勤準急」は通勤急行と同様に平日の朝ラッシュ時のみ運行し、
こちらは小田原線の本厚木~代々木上原間の千代田線直通列車として運用されることになり、
停車駅は改正前の準急と同じ停車駅になります(※狛江、祖師ヶ谷大蔵、千歳船橋は通過)
<画像>改正前と改正後の新百合ヶ丘駅乗換イメージ
また、今回の改正では2月にダイヤ改正したライバル路線「京王相模原線」を意識し、
小田急多摩線の利便性向上も図られることになり、平日18時半以降に新百合ヶ丘へ到着する
藤沢・大和行きの「快速急行・急行」が、新百合ヶ丘にて2番線発着(小田原方面ホーム)から
3番線(多摩線ホーム)に発着ホームが変更され、多摩線への乗り換えがスムーズになります。
ただ、新百合ヶ丘~町田間の急行通過駅(柿生・鶴川・玉川学園前)の利用客は、
3番線着の列車に乗車した場合は、新百合ヶ丘で乗り換える際は階段を上り下りして
小田原方面のホームに渡る必要が出てくる為、利用時には注意が必要です。
(※小田原行きなどは現行の2番線発着で変更なし)
その為、改正後の平日帰宅時間帯は、新たに快速急行が停車する登戸で各停に乗り換えるか、
2番ホーム発着の快速急行 唐木田行き(18時台以降に新百合ヶ丘到着の列車が対象)もしくは
発着ホームを変更しない伊勢原・新松田・小田原行きなどに乗車するのが無難といえそうです。
<写真>試運転で引き上げ線に停車中の「70000形(GSE)」
今回のダイヤ改正に併せて、小田急電鉄では新たな特急ロマンスカー車両として、
新型車両「小田急70000形(GSE)」が、2018年3月17日(土)から営業運転開始します。
愛称のGSEは、優雅さを表す「Graceful」を用いた「Graceful Super Express」の略で、
同社としては2005年にデビューしたロマンスカー車両「小田急50000形(VSE)」以来、
約13年ぶりの展望車両で、車内には各座席の肘掛部にコンセントを設置しています。
今回デビューする第1編成(7両固定編成)は、2017年12月4日(月)に落成したもので、
営業運転開始まで試運転が繰り返され、2018年2月25日(日)には一般試乗会も実施されました。
運行初日の3月17日(土)は、朝9時の新宿発・スーパーはこね5号から運行を開始し、
3月中は1日3~5往復程度の運用に就く予定です(→2018年3月・GSE運行予定表 [PDF])
<写真>最古参の「小田急7000形(LSE)」
今後、残る1編成の第2編成も2018年度中に落成予定で、GSEが2編成体制になった段階で、
1980年デビューのロマンスカー最古参車両「7000形(LSE)」が引退する可能性がありそうです。
<写真>モーニングウェイ号でも使用予定のEXEα
これまで、朝方の通勤ラッシュ時には特急ロマンスカー「さがみ号」や「メトロさがみ号」、
江ノ島線から新宿を結ぶ「えのしま号」が運行されていましたが、このダイヤ改正でこれらを
通勤ロマンスカー「モーニングウェイ号・メトロモーニングウェイ号」に置き換え、
さらに複々線化による運行本数の増発も行います。
これにより、通勤時間帯には新たに海老名駅に7本停車(これまでは0本)するほか、
乗降客数の多い相模大野駅や町田駅、新百合ヶ丘駅などでも特急停車本数が倍増し、
これまで以上に通勤時の着席ニーズに対応する方針です。
運行車両には、前述の「70000形(GSE)」や「50000形(VSE)」といった展望車両のほか、
これまでも活躍した「30000形(EXE・EXEα)」や「60000形(MSE)」も引き続き使用します。
<写真>今回の改正で、愛称が変更される「あさぎり号」
1959年の運転開始以来、富士山西麓の朝霧高原にちなんで運行されてきた
新宿~御殿場間を結ぶ特急ロマンスカー「あさぎり号(英語名:Asagiri)」は、
このダイヤ改正を機に、列車名を「ふじさん号(英語名:Mt.Fuji)」に変更します。
これは新宿から富士山方面へダイレクトな運行をわかりやすくことに加え、
増加する訪日外国人旅行者にも移動手段として多く利用されるようにする為の変更で、
土曜・休日運行の一部列車については、利便性を考慮して運行時刻の見直しを行います。
ただ、約半世紀という長年親しまれてきた「あさぎり」の愛称が突如変更されることに、
ネット上でも賛否の声が上がっているほか、山梨県の富士急行線・大月駅~河口湖駅間で
運行中の特急列車「フジサン特急」と名前が被り、一部で混乱を招くとの意見も出ています。
<写真>オリジナル菓子パンと配布場所マップ(小田急電鉄プレスリリースより)
小田急電鉄では、小田急線新ダイヤによる町田駅の利便性向上を記念して、
町田市とコラボして共同PR活動「町田がもっと便利に!」を実施することになり、
ダイヤ改正を記念したオリジナル刻印がされた菓子パン(各日限定400個)とともに
町田の情報誌などをセットにして、2018年3月19日(月)・20日(火)の2日間限定で、
各日16時から小田急町田駅西口イベントスペースにて配布します(※無くなり次第終了)
今年は前述の小田急線の他にも、2018年2月22日(木)には京王電鉄でダイヤ改正したほか、
小田急と同じ3月17日(土)には「JR横浜線」が根岸線直通列車の運行体系見直しによる改正が、
2018年3月30日(金)には市内南部の「東急田園都市線」でそれぞれダイヤ改正が予定されており、
神奈中バス・小田急バスもそれにあわせて、2018年3月17日(土)にダイヤ改正を実施します。
また、各私鉄では今春から新型車両の導入も相次いでおり、
2017年には京王が座席を転換できる新型車両「5000系」を導入したほか、
今年は前述の小田急電鉄で3月から新型ロマンスカー「70000形(GSE)」を、
東急田園都市線では約16年ぶりの新型通勤車両「2020系」を今春から導入予定です。
この他、京王相模原線では2018年3月17日(土)から運賃の一部値下げを実施する一方、
小田急線では箱根湯本発着の特急ロマンスカーの特急料金が実質的に値上げになるなど、
料金変更が行われる路線も存在し、今年は鉄道に関する話題が多い年という印象です。
上りは短縮をうたっていましたが下りは、今までより乗車時間が長くなります。
新百合ヶ丘での乗り換えがめんどくさくなりそう
小田急線ダイヤ改正で思うこと。
町田に停車していたえのしま号・あさぎり号(現ふじさん号)が、停車しなくなり、相模大野に停車するようになって、腹立たしいですね。
列車種別が増えたり、変更になるなど、この列車は、どこに停車するのか。慣れるまで注意が必要ですね。
これ以上スピードアップするには、とっくに、百合丘から読売ランド前の区間 制限速度 70km/hなので、
難しい。
新宿駅から町田駅まで乗車する際、空いていて座れるから、所要時間は長いけれど、よく普通列車を使うのだけれども、今回の改定で23時台後半の普通列車の行先が全て唐木田駅か新百合ケ丘駅になってしまったのが個人的には痛い。
新百合ケ丘駅に到着後、新百合ケ丘駅から種別が普通に切り替わる新宿駅発の後発急行に乗り換える事になるけれども、乗換後に座れなくなるのは間違いない。
それと相模大野駅より遠い駅に対する終電が、運行本数が増えないまま、後倒しになった分、00時台の新宿駅発下り列車が以前よりも混む様になるのも痛いね。長年の相模大野駅以近の特権が崩れてしまった。
因みに00時25分発普通新百合ケ丘駅行きは、新百合ケ丘駅にて後発急行相模大野駅行きに乗換可能な直前三本の同種別唐木田駅行きと違って、登戸駅でないと後発急行に乗り換え出来なくなっているのがややこしく注意しておくべき点。新百合ケ丘駅まで乗り続けてしまうと、町田駅までの終電が終わってる。
個人的には不便になった点の方が多いかも。
そもそも新百合ヶ丘駅を設けたのは他の鉄道乗換えもないのに急行を止め多摩線沿線を開発してデベロッパーで儲けようという小田急の計算だと思う。ところが今だに夜はホームに人も少なく駅前も店がまばら。それでも意地で交通の便を良くして住民を引き寄せようとする小田急に小田原線・江ノ島線の利用者は冷やかな視線なのではないか。注力するのが多摩線に偏りすぎている。
いつかは通勤時間帯にスーパーはこね号を運行する。ようやくその時が来た。と小田急の幹部は胸を張っているはず。それが小田急の体質。それがやりたいなら折り返し電車が本線横切って折り返し線に入るというような無駄な構内にしないのでは?と思うのだが、小田急は各駅停車を間引いて運転する。また、どんなにダイヤをいじっても、町田や相模大野駅入線前に、目の前のホームに電車がいないのに、いったん止まってからでないと入線しないような運転させるのも小田急。その運転方式、ホームドア完備でもするんでしょうねえ。通勤時間帯、乗客が多数いる各駅停車駅の通過の際には、急行、加速するんですから。安全を考えるなら、減速だと思うんですが。そして、どんなに工夫しましたといっても、3ヶ月後くらいには乗客に知らせずマイナーチェンジして、当初のダイヤを乱しても必ず緩急接続をする駅が増えるのも小田急。いずれ複々線区間で各駅が急行を追い抜くようなことも平気にするようになるんだろうなあと思う今日この頃。
ちなみに新百合ヶ丘は当初の予定にはなかった駅。多摩線は喜多見から分岐し、多摩ニュータウンへ一直線になるはずだったのが、建設費高騰の折、分厚い関東ローム層でコンクリに不向きなはずの場所にできたのが新百合ヶ丘だと聞いたことがあります。
町田駅停車のロマンスカー、減ったんですか。
「うっ この時間のがちょうどいいのに停車しないのか」って思うの多かったのに。
相模大野は小田急の接続駅だけど、町田のほうが乗降客多いと思うから
町田停車のほうが営業的にいいんじゃないかと思っちゃうのは町田愛?(^-^;)
詳細や利用の注意事項を理解してなかったので、とても勉強になりました。
所要時間の短縮だけでなく乗客の分散で混雑率の緩和にも増発は効果はあると思います。
でも、複々線に施されていない区間は列車間隔が狭まる訳ですね。
やはり心配は、いわゆる開かずの踏切です。町田駅付近では、特に第二踏切は更なる悪化を招きませんかね。
また、小田急版 通勤ライナーの利用者は限られるので、通勤時間に町田もしくは大野でいいので2~3本の折り返し、始発電車が便利なのでは。