<写真>8637Fが装着していた「ありがとう8500系」のヘッドマーク
相模原市ふるさと納税返礼品に、引退間近の「東急8500系」鉄道模型を追加の続きです。
東急田園都市線の主力車両として、1975年(昭和50年)から活躍した「東急8500系電車」ですが、
新型車両への置き換えが順次進んだことで、2023年1月25日(水)をもって定期運行終了となり、
最後の編成となった「8637F(青帯車)」は運用離脱に伴って、長津田車両工場(恩田町)に回送されました。
最初の運行開始から48年。全編成が定期運用終了
<写真>今回定期運用終了となった「東急8500系8637F」(昨年末撮影)
東急8500系は、東急田園都市線用車両として1975年(昭和50年)に運行開始となりましたが、
車両の老朽化から2002年に当時の新型車両「5000系」が投入されたことで一時置き換えが進んだものの、
その後田園都市線への新型車両投入がしばらく中止され、2018年に新型車両「2020系」が登場するまで
8500系の置き換えがなかなか進まない状況が続いていました。
東急の中でもファンの多い車両の一つではあったものの、利用者からは走行時の騒音や乗り心地などで評判が悪く、
特に車内騒音に関しては、車内アナウンスが聞き取れないほどの走行音から「爆音電車」などと長らく言われ続け、
地下鉄半蔵門線を走行する際は地下トンネル内の反響で、さらに騒音がひどくなることでも知られていました。
<写真>2018年から「Bunkamura号」として運行されていた8637F(なずな原公園より)
今回定期運行を終了した8637Fは、37年前の1986年(昭和61年)に登場した車両で、
当初は「赤帯」で運行されたものの、翌年から青帯にシャボン玉が描かれた「TOQ-BOX青帯装飾」となり、
2018年からは扉にカラーの装飾が施され、その後Bunkamuraのロゴなどが追加されて「Bunkamura号」となり、
2022年4月からは定期運行終了に向けて「ありがとうハチゴープロジェクトヘッドマーク」が装着されているほか、
最近では相模原市ふるさと納税の返礼品として8637Fの鉄道模型が登場するなど話題となっていました。
東急田園都市線で進む車両の世代交代
<写真>当初予定より早まり、2022年5月で引退となった「東急8500系8631F(赤帯車)」
2022年時点で8500系は8637Fを含めて2編成運行されていたものの、そのうち1編成の8631F(赤帯車)は急遽、
2022年5月で引退となり、8637Fのみが最後まで営業運転を続けてきました。
<写真>田園都市線に乗り入れる「東京メトロ半蔵門線8000系」(8116F)
この他、東急田園都市線乗り入れ車両として、半蔵門線用の「東京メトロ8000系」についても
2021年8月から新型車両「東京メトロ18000系」の投入によって置き換えが進められており、
2025年度までに置き換え完了予定で、田園都市線を走る車両の世代交代が進んでいます。
<写真>長野電鉄に譲渡された小田急10000形と東急8500系が並ぶ長野駅
なお、東急8500系は一部が地方鉄道に譲渡されて現在も活躍を続けており、
そのうちの一つである長野電鉄は東急当時の赤帯のまま営業運行を続けており、
同路線には引退した小田急ロマンスカー車両「10000形(HiSE)」も譲渡されており、
懐かしの車両が並ぶ姿も見ることができます。
<追記>
一部表記を削除しました。Kenken Trainさん御指摘ありがとうございます。
(2023/06/03 15:05)
(2023/06/03 12:17)
(2023/06/03 12:03)
(2023/06/03 10:18)
(2023/06/02 20:51)
(2023/06/02 20:32)
(2023/06/02 20:22)
(2023/06/01 13:03)
(2023/06/01 11:07)
(2023/06/01 09:14)