<追記1>
病院敷地内に、調剤薬局「リリィ薬局 多摩丘陵店」が
2023年5月にオープン予定です(下小山田町1418-1)
<追記2>
2023年5月8日(月)より移転先の新病院にて外来診療開始予定です。
町田市下小山田町の指定二次救急医療機関「多摩丘陵病院」が
回復期リハ病棟以外の機能を、2023年5月に全面移転することになり、
2021年3月から新病院建設工事が始まり、新病院は2022年12月に概ね完成となっています。
【現病院】→地図を表示(東京都町田市下小山田町1491)
【新病院】→地図を表示(東京都町田市下小山田町1329-1)
下小山田バス停そばに、地上4階建ての「新病院」が完成
多摩丘陵病院は、1982年(昭和57年)5月に開院した医療法人社団幸隆会の総合病院で、
1983年(昭和58年)2月から救急指定病院となり、その後は施設の増築などで規模を拡大し、
1999年(平成11年)4月からは市内で数少ない二次救急病院に指定され、町田市をはじめ、
近隣の多摩市や八王子市など多摩ニュータウンからの患者も多く受け入れています。
<地図>現病院と新病院の位置図。最寄りバス停も異なる。
元々整形外科の個人病院として開設された経緯から、整形外科やリハビリに定評がありますが、
初期の病棟は築40年と老朽化が進み、医療機能の一層の充実も図る必要が出てきたことから
今回「一般病棟」と「地域包括病棟」の機能を、近隣に建設する新病院に移転することになりました。
現病院の場所は、2000年(平成12年)に増築された比較的新しい南病棟を中心とした
「回復期リハビリテーション病棟(117床)」のみが残る形となり、病院の移転にあわせて同病棟を
多摩丘陵病院から分離し、系列病院「(仮称)多摩丘陵リハビリテーション病院」に生まれ変わる予定です。
<写真>結道沿いから見た新病院着工当初の様子
新病院は、現病院から南に200mほど進んだ下小山田バス停そばの田んぼや駐車場などの跡地で、
施工は大手ゼネコンの「大成建設」が担当し、2021年2月5日(金)に地鎮祭が実施されました。
敷地面積18,898.99㎡に地上4階の病棟(延床面積12,442.19㎡、建築面積5409.02㎡)を建設し、
病床数は現病院とほぼ同程度の一般病棟148床、地域包括病棟51床の計199床となる予定で、
新病院自体は2022年12月に完成している状況で、現在は仕上げの外構工事などが進められ、
当初は2022年12月28日に工事終了予定でしたが、若干工期が延びて2023年1月12日に工事終了予定で、
全国各地の現場で工事の遅れが目立っている中、同現場では工事の遅れが必要最小限に抑えられた形です。
また、救急入口は住宅地の路地を入った裏手に設置されることから、救急車両が往来することになる
病院敷地脇の「町田市道忠生445号線」も拡幅が実施され、緊急車両もすれ違える道幅になりました。
病院移転で、今後バス停留所再編の可能性も
<写真>現行の「多摩丘陵病院」バス停。神奈中と京王のバスポールが独立して設置。
病院へのアクセス手段として、路線バス(神奈中・京王)もしくは無料送迎バスが主に利用されますが、
このうち路線バスは、現病院下の結道(バス通りの通称)上に「多摩丘陵病院」バス停が設けられ、
神奈川中央交通は町田バスセンターを結ぶ始発終着停留所としてバス折り返し場も完備し、
京王バスは多摩センター駅~日大三高間の途中停留所としてそれぞれ使用しています。
(※但し多摩センター駅の場合は無料送迎バスがあるため、そちらの利用者の方が多い)
<写真>新病院の最寄りとなる「下小山田」バス停。京王バス専用停留所として長らく使用。
一方で新病院予定地の最寄りとなる「下小山田」バス停は、病院開設以前から存在する古い停留所で、
かつて京王電鉄バスが折り返し用に設定した停留所(昔は折返場も存在)という歴史的な経緯に加え、
神奈中はここから近い病院が終点となるため一切停車せず、京王バス専用の途中停留所となっています。
<写真>新病院の場内案内図。バス停の表記もみられる(敷地外より)
今後、病院移転となれば、アクセス面から神奈中も新病院付近に停留所を設置する必要が出てきますが、
新病院に設置された場内案内図によれば、正面玄関付近に「バス停」という表記が2ヶ所みられることから
バス自体が新病院敷地内に乗り入れる可能性もありそうです。
<写真>神奈中バスの「町31・多摩丘陵病院行き」(町田バスセンターにて)
また、現行の多摩丘陵病院が「(仮称)多摩丘陵リハビリテーション病院」に改称された際には、
現・多摩丘陵病院バス停の名称が変更されそうですが、神奈中はリハ病院まで運行するのか、
新病院までの運行に短縮するのかは今後の発表が注目されます。
町田市周辺で多くの病院が建て替え時期を迎える
<写真>2021年1月に移転した相模原市緑区の「相模原協同病院」
多摩丘陵病院以外にも、町田市周辺に存在する総合病院の多くが建て替え時期を迎えており、
新型コロナの影響で病院の経営状況が厳しい中で、移転や建て替えなどの判断に迫られており、
コロナ禍の2021年1月には「相模原協同病院」が病院の全面移転を行っています。
多摩市永山の京王永山駅前にある三次救急病院「日本医科大学多摩永山病院」は
1977年(昭和52年)の開設から44年が経過し、老朽化と施設が手狭であることから
小田急永山駅側の旧多摩ニュータウン事業本部用地への移転が計画されていますが、
コロナ禍で徐々に移転時期がずれ込み、現在は2026年度の新病院着工を目指しており、
病院移転はそれ以降となる見通しです(※2021年時点では2026年度移転開院予定だった)
【現病院】→地図を表示(東京都多摩市永山1-7-1)
【移転先】→地図を表示(東京都多摩市諏訪2-14-1)
一方、現地建て替えが計画される長津田駅北口近くの「長津田厚生総合病院」は、
施設の老朽化や耐震性に加え、横浜市のバス通り改良に伴う用地の一部買収が計画されているため、
2018年半ばに工事を始めたものの、その後あまり進展がみられず、事実上計画がストップしている状況です。
→地図を表示(神奈川県横浜市緑区長津田4-23-1)
同じく横浜市内にあり、横浜町田ICからも程近い二次救急病院「横浜旭中央総合病院」も
1981年(昭和56年)7月の開設から今年で41年を迎えましたが、今後同じ横浜若葉台団地内の
JKK神奈川所有地内に移転する計画で、まずは移転先に回復期リハ病院を2024年度を目途に開設し、
その後新病院に病棟を増築し、現病院から急性期病棟(397床)の機能を2030年代に移転する方針で、
現病院は改修後に新病院から回復期病棟を移して専用病院と使用し、回復期は計2回の移転が行われる形です。
【現病院】→地図を表示(神奈川県横浜市旭区若葉台4-20-1)
【移転先】→地図を表示(神奈川県横浜市旭区若葉台3-12)
<写真>建て替えが予定される「国立病院機構相模原病院」の外来棟は築56年を迎えた
この他、相模原市南区の「国立病院機構相模原病院」も1965年(昭和40年)に竣工した外来施設が
既に築57年と特に古く、施設の老朽化が深刻な状況にあり、外来病棟建て替えが急務となっていますが、
建設業界の人手不足や新型コロナの影響による予算の問題もあり、工事が始まらない状況が続いています。
→地図を表示(神奈川県相模原市南区桜台18-1)
これら病院以外にも、八王子市館町の三次救急病院「東京医科大学八王子医療センター」も
1980年(昭和55年)4月の開設から42年が経過し、老朽化した病棟を中心に建て替えを計画中で、
2022年5月には地上8階建ての新病棟建設に向けた「基本計画及び基本設計業務」の入札が行われました。
→地図を表示(東京都八王子市館町1163)
相模原病院を一刻も早く立て替えたほうがいいと思う
尋常じゃないくらい古い。トイレとか雰囲気がすごい
多摩丘陵病院新病院~扇橋~さくら通り丁字路までの歩道(東側)も再舗装されて自転車でも走りやすくなりました。
扇橋の萩原総合園芸センター跡地も工事に入っていましたが何になるか気になります。
いきつけの病院なので綺麗になるのは良いけど、駐車場は有料に
なるんだろうなぁ…