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    2022.07.31(日)
    Post:3

    町田市七国山の文化財「鎌倉井戸」復元完了。車衝突・破損から3ヶ月以上経て

    kamakura20220729_1.jpg
    町田市七国山の文化財「鎌倉井戸」車衝突・破損から1ヶ月。今後の市の対応は?の続きです。

    町田市山崎町・七国山頂上付近の市指定旧跡「伝鎌倉井戸(鎌倉古道推定地)では
    自動車事故による井戸枠破損に伴って、安全上の理由から2022年4月6日(水)に撤去されましたが、
    その後は専門家の意見を踏まえて事故防止対策を採ったうえで、2022年7月下旬に復元完了となりました。
    →地図を表示(東京都町田市山崎町1050-3付近)

    鎌倉時代に掘られた伝承がある「伝鎌倉井戸」

    kamakura20220513_2.jpg
    <写真>破損前の「伝鎌倉井戸」(町田市公表資料より)
    この古井戸は鎌倉時代の元弘3年(1333年)、新田義貞が鎌倉攻めに際して軍馬に水を与えるため、
    この場所に掘られたとの伝承があり、1979年(昭和54年)9月20日に町田市指定史跡に指定され、
    現在では井戸自体は埋もれているものの、1970年代(昭和50年代)頃までは湧水も存在しました。

    kamakura20220513_3.jpg
    <写真>鎌倉井戸の案内板。設置は市指定史跡登録当時に設置されたもの。
    2021年(令和3年)3月15日には、町田市文化財指定・登録基準の市指定旧跡の項目にある
    「著名な伝説地及び由緒ある場所・土地で市の歴史を理解するために重要なもの」に該当するという理由で
    史跡よりも旧跡が妥当であると市文化財保護審議会で答申が出され、登録種別が旧跡に変更されたうえで、
    名称も「(通称)鎌倉井戸」から「伝鎌倉井戸(鎌倉古道推定地)」に改められました。

    土地は個人所有の私有地で、井戸は旧跡登録後も引き続き「町田市教育委員会」が管理を行っていますが、
    木製の井戸枠は老朽化等で過去に何度か作り替えられており、直近では2001年(平成13年)に作り替えられ、
    鎌倉古道自体は車両の通り抜けが出来ることから、これまでも車が衝突して壊れる事態が度々発生している状況で、
    その都度修復されてきました。

    復元費用は加害者の保険で賠償。事故対策も実施

    kamakura20220513_1.jpg
    <写真>「鎌倉井戸」の井戸枠撤去後の様子(2022年5月撮影)
    そして今回の事故は、2022年4月5日(火)に近隣住民から市に「井戸枠破損」の通報を受けて発覚したもので、
    翌日に井戸枠を破損させた自動車の運転手(加害者)が名乗り出たことから、警察とともに市が現場調査を行い、
    井戸枠が大破していたことから、安全上の理由で市が一時撤去していました。

    kamakura20220729_2.jpg
    <写真>復元された「鎌倉井戸」の井戸枠
    市教委では前述通り、以前から破損事故が発生したことを踏まえ、再発防止のために何らかの対処が必要と考え、
    市指定旧跡でもあることから市が検討した復元方法を、2022年5月の町田市文化財保護審議会にて報告し、
    審議会で再発防止策を講じながら復元するよう意見が出され、土地所有者と調整のうえで復元を進めていき、
    加害者が加入していた保険会社から支払われる費用を基に復元工事が行われることになりました。

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    <写真>事故対策を講じて復元された「鎌倉井戸」
    事故防止対策として、井戸枠の両脇には新たに衝突防止用として、文化財保護審議会で出された意見を基に
    景観に配慮したポールが計2本設置され、ポールには反射シールも貼られ、夜間でも視認できるよう配慮されています。

    鎌倉井戸正面の「鎌倉古道」は市が管理する「市道忠生169号線」として住民の生活道路にもなっていますが、
    元々道幅は車1台分ほどしかないため、夜間の走行には引き続き注意が必要です。

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    コメント
    3件
    1. まちださん (2022年07月30日 19:55)

      修繕されたんですね!事故の防止対策もされて何よりかと。

    2. アイフィールコーク (2022年07月30日 21:24)

      ひとまず安心しました

    3. 金井民 (2022年08月25日 22:44)

      折角なので再掘して再び水が出るようにしていただければ、良い観光スポットにもなるのに。

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