<追記>
2022年7月下旬に井戸の復元が完了しました。
最新記事:https://kawariyuku-machida.com/article/51724.html
<写真>井戸枠が撤去された「鎌倉井戸」。現地には看板だけが残る。
町田市山崎町・七国山頂上付近の市指定旧跡「伝鎌倉井戸(鎌倉古道推定地)」では
自動車事故による井戸枠破損に伴って、安全上の理由から2022年4月上旬過ぎに撤去され、
現在も復旧の目途が立っていない状況が続いています。
→地図を表示(東京都町田市山崎町1050-3付近)
鎌倉時代に掘られた伝承がある「伝鎌倉井戸」
<写真>撤去以前の「伝鎌倉井戸」(町田市公表資料より)
この古井戸は鎌倉時代の元弘3年(1333年)、新田義貞が鎌倉攻めに際して軍馬に水を与えるため、
この場所に掘られたとの伝承があり、1979年(昭和54年)9月20日に町田市指定史跡に指定され、
現在では井戸自体は埋もれているものの、1970年代(昭和50年代)頃までは湧水も存在しました。
<写真>鎌倉井戸の案内板。設置は市指定史跡登録当時に設置されたもの。
2021年(令和3年)3月15日には、町田市文化財指定・登録基準の市指定旧跡の項目にある
「著名な伝説地及び由緒ある場所・土地で市の歴史を理解するために重要なもの」に該当するという理由で
史跡よりも旧跡が妥当であると市文化財保護審議会で答申が出され、登録種別が旧跡に変更されたうえで、
名称も「(通称)鎌倉井戸」から「伝鎌倉井戸(鎌倉古道推定地)」に改められました。
様々な要因で、鎌倉井戸の復旧時期は目途立たず
<写真>鎌倉古道。現在は「市道忠生169号線」として市が管理し、脇には「七国山鎌倉街道の碑」も。
土地は個人所有の私有地で、井戸は旧跡登録後も引き続き「町田市教育委員会」が管理を行っていますが、
木製の井戸枠は老朽化等で過去に何度か作り替えられており、直近では2001年(平成13年)に作り替えられ、
鎌倉古道自体は車両の通り抜けが出来ることから、これまでも車が衝突して壊れる事態が度々発生している状況で、
その都度修復してきたものの、今回は井戸枠が大きく破損したことから、安全上の理由で一旦撤去されていました。
市教委では前述通り、以前から破損事故が発生したことを踏まえ、再発防止のために何らかの対処が必要と考え、
市指定旧跡でもあることから、復元方法も含めて審議会で専門家の意見を聞き、土地所有者とも調整のうえで
今後の対応を決める方針としており、現時点で復旧の目途は経っていない状況です。
(※まちださんさん情報ありがとうございます)
このあたりは徒歩ではもちろん、車でも踏み入ることはないね
連休に七国山の鎌倉古道を散歩中 古井戸が破損して撤去した旨のお知らせがありましたが、
自動車物損事故だったのですね。
町田市の誠意ある対応を懇願します。
井戸枠だけのがっかりポイントなので、ここはいっそきちんと井戸掘削しましょうよ。
なんで自動車事故なのに町田市が誠意ある対応するのよ笑
確かにwww
壊した奴が誠意を持って直せとwww