2021年2月13日(土) 23時08分ごろに発生した、福島県沖を震源とする
マグニチュード7.3の地震は、宮城県・福島県で最大震度6強を記録しましたが、
相模原市・町田市の全15地点の観測点のうち、橋本と本町田で「震度4」を記録しました(その他は震度2~3)
町田市内の忠生・本町田・森野に設置されている震度観測点
<写真>市内で唯一「震度4」を記録した震度計が設置されている町田消防署(本町田)
気象庁が各地の震度発表に用いる震度計を設置した「震度観測点」は全国に約4,300地点あり、
町田市には現在、忠生・本町田・森野の計3地点に震度観測点が設置されています。
【町田市内の震度観測点】 ※地図座標は忠生以外は施設所在のもので、震度計の設置位置ではない
・町田市忠生・・・忠生四丁目防災備蓄倉庫敷地内(国立研究開発法人防災科学技術研究所設置)
・町田市本町田・・・町田消防署(地方公共団体設置)
・町田市森野・・・町田市役所(地方公共団体設置)
<地図>町田市内の震度観測点位置図。ここ数年で観測点の移転が相次いだ。
町田市内の震度観測点は、ここ数年の公共施設移転等で設置地点も大きく変化しており、
2012年には中町1丁目にあった旧町田市役所の震度計が、市庁舎移転で森野2丁目の新庁舎に移設され、
2013年には忠生3丁目の忠生市民センターの震度計が、施設建替で忠生4丁目の防災倉庫敷地に移設、
2017年には中町3丁目の旧町田消防署の震度計が、消防署移転で本町田の新本署に移設されています。
<写真>忠生の忠霊塔前バス停横にある「防災科学技術研究所 町田強震観測施設」
今回発生した地震では、本町田が震度4、忠生と森野が震度3をそれぞれ記録しましたが、
市区町村内(政令指定都市の場合は行政区内)に複数の震度観測点が設置されている場合は、
その中で最大となった観測点の震度をその市区町村の震度として発表することを原則としており、
ニュース番組などでは今回、「町田市は震度4」と発表されました。
相模原市内の震度観測点は全12地点。緑区は広範囲に設置
<写真>気象庁の震度計が設置されている相模原市役所。この観測点は「震度3」だった。
一方、政令指定都市の相模原市は、緑区に7地点、中央区に3地点、南区に2地点の観測点が設置され、
今回の地震では橋本で「震度4」、大島・中野・久保沢・中央・水郷田名・相模大野・磯部で「震度3」、
旧津久井郡の中野・久保沢を除く3つの観測点で「震度2」を観測しました。
市内観測点全12地点のうち、半分以上を緑区が占める理由は広大な面積であることに加え、
過去に旧相模原市と旧津久井郡4町が平成の大合併を行ったことも大きく関係(詳細は後述)し、
気象庁が示す震度計の配置基準では、合併前の市区町村毎に最低1箇所の観測点を整備することとしています。
【相模原市内の震度観測点】 ※地図座標はいずれも施設所在のもので、震度計の設置位置ではない
<緑区>
・緑区小渕・・・相模原市藤野総合事務所(国立研究開発法人防災科学技術研究所設置)
・緑区与瀬・・・相模原市相模湖総合事務所(地方公共団体設置)
・緑区若柳・・・相模湖林間公園内(気象庁設置)
・緑区中野・・・相模原市津久井総合事務所(地方公共団体設置)
・緑区久保沢・・・・相模原市城山総合事務所(地方公共団体設置)
・緑区大島・・・北消防署大沢分署(国立研究開発法人防災科学技術研究所設置)
・緑区橋本・・・北消防署(地方公共団体設置)
<中央区> ※相模原消防署本署にも震度計自体は存在
・中央区中央・・・相模原市役所内(気象庁設置)
・中央区上溝・・・相模原消防署上溝分署(地方公共団体設置)
・中央区水郷田名・・・相模川ふれあい科学館(地方公共団体設置)
<南区>
・南区相模大野・・・南消防署(地方公共団体設置)
・南区磯部・・・新磯まちづくりセンター(地方公共団体設置)
当時の旧津久井郡4町(藤野町、相模湖町、津久井町、城山町)の各町役場に設置された震度計が
合併後も廃止されることなく引き継がれており、気象庁では震度計による計測震度は大震災時における
迅速な初動体制の確立に必要な基本情報であり、平成の大合併前の市区町村には一定の集落集積が
あると考えられることから、住民の生命を守るという行政の最も重要かつ基本的サービスを維持するために、
旧市区町村単位で震度計を設置することが必要としています。
ちなみに今回の地震発生直後には、相模原市緑区、中央区の約21,460軒で停電が発生し、
特に中央区の上溝や田名などで大規模停電となりましたが、その後2時間半ほど経過した
翌14日(日)午前1時半ごろに全面復旧しています。
気象庁の発表によれば、今回の地震は10年前に発生した東日本大震災の余震とみられており、
今後1週間程度は最大震度6強程度の地震に注意が必要と注意喚起しています。
町田は津波の心配ないと安心してたけど
地震は怖い
確か立川断層がどうとかあったけど
あれだけ長時間がっつり揺れても、まだ震度4程度なのか。
本当に地震は怖い。
町田って南北に長いのに3地点しかないんだ!
震災からそろそろ10年か、と思った矢先でびっくりしました
地震はいつ来るか分からないし夜となるとホント怖いし、感染症禍と災害のダブルパンチは勘弁してほしいです…
観測点が複数あってその中の最大震度が市の震度として発表されるという話、知りませんでした。
私は原町田の住民なのですが発表される震度が大抵体感より1段階大きい印象なのはこういう仕組みだったからなんですね。
為になる記事をありがとうございました。
東日本大震災の本震時は、町田市内の震度観測点が移設される前でしたが、市役所で震度5弱、消防署(中町)で震度5強と異なる震度を記録したんですよね。
あれだけ近い距離でありながら、震度計にも多少の誤差や地形も関係しているのかなと思いつつ、こうして地図で見ると、堺、鶴川、南と震度計の空白地帯が結構あるんですね。
まぁ周辺自治体に震度計があるので必要ないという判断なのかもしれませんが。
成瀬や鶴間の辺りはもう大和市や横浜市(青葉区か緑区)の観測を見た方が正確なんですよね。
特に太平洋震源なので、東寄りはそっちを見た方が早いと言う。。。
町田は比較的地震にも津波にも色々な災害に強いから
安心してみてられる。
富士山噴火の火山灰くらいかな。警戒は
各市民センターにあっても
良さそうだけど
予算等で難しいのかな?