<追記>
2021年6月に給水塔本体の解体が完了となりました。
最新記事:https://kawariyuku-machida.com/article/41633.html
<写真>山団センター前のラ・ラ・ラ・ランドマークになっている「第2給水塔」
本町田団地のシンボル「給水塔」解体工事始まる。約半世紀の歴史に幕。、
町田市・高ヶ坂団地の「給水塔」今夏から解体へ。約半世紀の役目を終える。の続きです。
町田市木曽東と本町田に跨る大規模集合住宅「公社町田木曽住宅」にあり、
山崎団地センター前・ハ号棟内の給水施設「町田木曽住宅第2給水塔」が、
2020年10月下旬から解体工事開始となります。
→地図を表示(東京都町田市本町田2507)
1969年入居開始のJKK町田木曽住宅
<写真>市内最大の「町田木曽住宅」では、3ヶ所に給水塔が存在する(写真はホ号棟)
町田木曽住宅は、木曽東4丁目と本町田の広範囲に跨る場所に建ち並ぶ
東京都住宅供給公社(JKK東京)管理の集合住宅で、1969年(昭和44年)に入居開始し、
2020年10月時点で4,416世帯6,987人が居住し、市内最大のマンモス団地として知られています。
<画像>町田市内のJKK管理団地・給水塔一覧(2020年10月現在)
町田市内のJKK管理団地では近年、給水塔を用いて各家庭に水を供給する「高架水槽式」から
水道管に増圧ポンプを設置して各家庭に給水する「直結増圧式」に、給水方式の切り替えが進み、
2018年には高ヶ坂住宅で、2019年には本町田住宅でそれぞれ給水塔が解体されており、
市内では給水塔が年々数を減らしていました。
<写真>とっくり型の「第1給水塔」。受水槽が撤去され、将来的に解体が見込まれる。
町田木曽住宅でも2017年から増圧直結給水ポンプが街区毎に順次設置された為、
その後は給水塔の使用が段階的に停止されていますが、同団地では住戸数の多さから、
イ号棟(第1給水塔)・ハ号棟(第2給水塔)・ト号棟(第3給水塔)の計3塔の給水塔があり、
そのうちの1塔が半世紀の歴史に幕を閉じ、姿を消すことになります。
高さ42.3mの「第2給水塔」を解体。撮影はお早めに!
今回解体される第2給水塔は、高さ約42.3mの角型給水塔(いわゆるボックス型)で、
高さとしては町田市森野2丁目の「町田市役所(高さ42.62m)」とほぼ同程度の高さを誇り、
工期は2020年10月下旬~2021年5月下旬までの予定で、施工は株式会社泰正が担当します。
工事スペース確保の為、まずは給水塔の周囲に設置されている受水槽から先に解体していき、
その後2020年11月下旬ごろに給水塔の周囲に足場を設置して解体を始めていく予定としており、
解体は最上部から高さ15mまでは「ワイヤーソーイング工法」で建物を切り降ろしながら解体していき、
その後は一般的なビルの解体でも用いられる重機を使った「圧砕工法」で給水塔本体の解体を進めます。
給水塔跡地には「地域活動拠点施設」を建設へ
なお、跡地はJKKが新たに計画している「町田木曽住宅地域活動拠点施設(仮称)」を建設予定で、
今年度中に入札を行う方針で2021年度以降に完成予定で、新施設は鉄骨造平屋建の約260㎡となります。
既に受水槽が撤去され、完全に機能停止している第1給水塔(イ号棟内)よりも先に
第2給水塔が解体される背景は、この新施設建設が決定していたというのが理由として考えられ、
町田市内のJKK団地で、給水塔跡地に新たな施設が建設されるケースはこれが初となります。
(※JAGA3さん情報ありがとうございます)
給水塔としての使命を終えたので解体、
というより築50年以上も経過している
倒壊の恐れもある建築物を解体撤去する、
と表現するほうが適切だと思う
山崎団地センターのシンボルの一つでしたが…残念です。
ちなみにこの給水塔は昔、紫色でしたね。
当時、当方が学生時代「紫の鏡」と言うのが流行り、嫌だなあと思っていたら、この給水塔の外壁が紫色に塗り替えられ、以来、この給水塔を見る度に「紫の鏡」を思い出し、少なからず恐怖を憶えたものです…
(霊界より。信じるか信じないかは貴方しだい…)
団地もそろそろ建て替えの時期では無いでしょうかね。以前はモノレールを通して建て替えかと思っていましたが、進捗具合を見ますとモノが通るまでまだ十数年掛かりますので、それまでは団地が持ちそう無いです。大半を分譲して残りを都営団地でいいのではないでしょうか
一度、てっぺんまで登って、景色を眺めてみたいと思っていました。寂しい気がします。
給水塔の解体が終了。あとは瓦礫の撤去のみとなりました。
50年前は活気と希望にあふれた憧れの住まいも、今ではくすんだ限界団地。
まさしく、諸行無常としか言いようがありません。