やなぎ通り つくし野三丁目交差点を起点に、東急電鉄長津田検車区を超えて
南成瀬八丁目までを結ぶ計画の「町田都市計画道路3・4・27号小川成瀬線」が
2023年2月上旬を目途に計画廃止となる方針案が示されました。
→地図を表示(東京都町田市つくし野2丁目~南成瀬8丁目)
決定から約60年。一部未完成のまま計画廃止へ
<写真>つくし野駅西口の「町田3・4・27号線」。バス通りとして重要な役割を持つ。
町田3・4・27号小川成瀬線は、つくし野二丁目~南成瀬八丁目を結ぶ都市計画道路として
1965年(昭和40年)に最初の都市計画決定がなされた計画延長約1,490mに及ぶ路線で、
このうち延長約940m(つくし野区間)は1960年代の「小川第一土地区画整理事業」で整備され、
やなぎ通り~つくし野駅(1968年開業)~殿山わき水坂を結ぶ「栃の木通り」として供用されています。
<写真>JR横浜線などとの立体交差を見越し、途中から道幅が16mから22mと広くなっている。
将来的にはJR横浜線や東急電鉄長津田検車区を立体交差(320m)で超えて横浜市方面を結ぶことを目指し、
横浜市境までは計画決定されていたものの、接続先の横浜市側では都市計画道路未決定の状況が現在まで続き、
2016年に策定された「都市計画道路第四次事業化計画」では計画内容再検討路線に位置付けられていました。
<写真>計画では成瀬クリーンセンターの敷地を抜け、横浜市側との接続を目指していた。
このほど、町田市と横浜市との間で協議した結果、横浜市としては新たな道路を計画する予定は無いとし、
町田市としても将来の周辺交通等に大きな問題はないことが確認されたことから、同路線の計画廃止案が示され、
2023年1月6日(金)~1月20日(金)まで都市計画法第17条第1項に基づき都市計画案の縦覧が行われており、
今後は町田市都市計画審議会を経て、2023年2月上旬の都市計画変更を予定しています。
<写真>自転車・歩行者専用橋「長津田車庫跨線人道橋」。かつては農耕車両も通行できた。
東急電鉄長津田検車区を超える道路といえば、現状では1979年(昭和54年)に農耕車両も通行できるよう、
車庫上に架橋された「長津田車庫跨線人道橋」が存在するほか、西側には並行する幹線道路も存在するため、
整備の優先度は極めて低く、存在自体が薄れていたと言えそうです。
計画から半世紀以上経った「都計道」の見直し相次ぐ
近年は町田市内でも、計画決定から半世紀以上が経過した「都市計画道路」の未整備区間の見直しが相次ぎ、
特に令和に入ってからは接続先が無かったり、廃止しても将来的に問題が無い路線を中心に廃止が進められています。
→地図を表示(東京都町田市南成瀬8丁目)
【令和に廃止された町田都市計画道路】
町田3・4・14号三輪麻生線(全線)・・・三輪緑山は整備済。三輪町~横浜市境は未整備。2020年2月廃止。
町田3・3・7号原町田川崎線(一部)・・・成瀬四丁目(東雲寺北側)~横浜市境の区間を2020年8月廃止※
(※横浜市が計画していた横浜国際港都建設計画道路3・3・42号恩田線の一部区間も同年に廃止済み)
町田3・4・13号木曽学園線(一部)・・・鶴川街道(金井ヶ丘二丁目)~川崎市境の区間を2021年1月廃止。
町田3・4・12号森野木曽線(全線)・・・町田街道(旭町)~町田駅前通り(森野)の全区間で未整備。2022年廃止。
今回の町田3・4・27号線の計画廃止をもって、都市計画道路第四次事業化計画で示されていた
路線毎の計画再検討や見直しは一先ず完了となりますが、市内にはこの他にも整備の目途が立たない
未着手路線が数多く残されており、町田市の将来的な課題の一つとされています。
行政が一度決めた計画を廃止にするのは結構な大事(おおごと)だと思います。
今回みたいに「状況が変わった」×「接続予定の道路も開通見通しが立たない」といった複合的な理由が立たない限り、廃止には出来なさそうな気がします。
幹線道路すら片側一車線がほとんどで道路が貧弱すぎる。3.3.36も3.3.8も幅員25mながら片側一車線だし道路の弱さが街の力を押し下げてる
こうして中途半端な街が完成する…
未来の町田民は謎に一部だけ立派な道に困惑しそうだな。
横浜線ガード下の道メチャ混むのに何を考えてんだ。
南北よりも東西の道路が欲しい。
長津田車庫跨線人道橋が残るのなら影響はないか。
町田市側から見て、車両基地や下水処理場の先の、接続する幹線道路までの僅かな区間が、横浜市だったのが不運だったね。
単一の自治体だけだったら、まだしも計画が進み易かっただろうに。
残念。
廃止して将来的に問題がないところとか言ったらどこも問題ないわ でもそういうことじゃないんだわ