<写真>今回引退する「小田急7000形」と、車体側面のラストラン記念ロゴマーク
3/17(土)ダイヤ改正の「小田急線」新宿まで時間短縮。ロマンスカーGSEもデビュー、
小田急ロマンスカー「20000形(RSE)」や「10000形(HiSE)」がラストランの続きです。
小田急電鉄の特急ロマンスカー車両「小田急7000形(LSE)」が、
2018年7月10日(火)にラストランとなるのを前に、車体側面に車両引退を記念した
「ラストラン記念ロゴマーク」を掲出して、2018年6月23日(土)から運行開始となりました。
小田急7000形(LSE)は、1980年(昭和55年)12月27日から営業運転を開始した車両で、
2012年にロマンスカー車両「10000形(HiSE)」と「20000形(RSE)」が引退後も運行を続け、
小田急電鉄で営業運転中の特急専用車両では最古参にあたり、約38年に渡って活躍しました。
(※愛称のLSEは、Luxury Super Expressの略)
<写真>ワインレッド色時代のLSE車両外観(小田急電鉄プレスリリースより)
1997年から1999年にかけて、7000形の全編成で車両のリニューアル工事が行われ、
以降は車体カラーがワインレッドにホワイトカラー塗装したデザインに変更されていましたが、
2007年に小田急線開業80周年などを記念して、旧塗装に復元されて現在に至っています。
新型車両「GSE」の増備で、LSEは全廃へ
<写真>今春より運行開始した新型車両「70000形」(写真は第1編成)
同車両はこれまで4編成44両(1編成11両)が製造されましたが、2010年から廃車が順次開始され、
2018年3月には、約13年ぶりの展望車両として「70000形(GSE)」の第1編成が投入されましたが、
「小田急70000形(GSE)」の第2編成が2018年7月11日(水)から営業運転開始されるのに伴い、
小田急7000形(LSE)で唯一営業運転を続けている7004編成(1983年12月デビュー)が、
2018年7月10日(火)をもって定期運行終了されることになりました。
今回の引退を記念して、7000形(LSE)では「ラストラン記念ロゴマーク」を
3・4・8・9号車各側面の計8箇所に掲出し、定期運行最終日まで運行されます。
<写真>LSEの乗車位置案内と、ロマンスカー全車両の乗車位置案内図
前述の新型車両「GSE」の導入により、今年3月から町田を含む特急停車駅のホームでは、
車両の乗車位置案内もリニューアルされ、LSEのものも新しいタイプに交換されましたが、
今回の車両引退でこのLSE乗車位置案内も姿を消すことになりそうです。
運行最終日には、出発セレモニーや記念品プレゼントも
<写真>LSEの「記念乗車証明書」(小田急電鉄プレスリリースより)
また、運行最終日当日の7月10日(火)には引退記念イベントとして「出発セレモニー」を
新宿駅(15:40発「はこね41号」)と箱根湯本駅(17:25発「はこね34号」)にて実施予定で、
当日は運転区間延長(新宿19:15発「ホームウェイ83号」の藤沢行きを片瀬江ノ島まで延長)や
対象ロマンスカーの乗客を対象に、当日限定で「記念乗車証明書」のプレゼントなども用意されています。
【記念乗車証明書プレゼント・対象ロマンスカー(7/10限定)】
・はこね23号 新宿発(12:00発)・・・停車駅:町田、本厚木、小田原
・はこね22号 箱根湯本発(13:48発)・・・停車駅:小田原、秦野、本厚木、相模大野、新百合ヶ丘
・はこね41号 新宿発(15:40発)・・・停車駅:新百合ヶ丘、相模大野、本厚木、秦野、小田原
・はこね34号 箱根湯本発(17:25発)・・・停車駅:小田原、海老名、町田
・ホームウェイ83号 新宿発(19:15発)・・・停車駅:新百合ヶ丘、相模大野、大和、藤沢
この他、2018年6月16日(土)~7月31日(火)まで「LSEありがとうキャンペーン」を実施中で、
対象期間中に展望座席のある特急ロマンスカー車両(LSE・VSE・GSE)が印字された特急券4枚を
専用封筒(要切手)で応募すると、抽選で100組200名の方を、2018年9月29日(土)に実施予定の
「LSEで行く小さな旅(新宿12:40発、秦野13:38着)」に招待します(※同一車種でも応募可)
<追記>応募対象車種の表記を訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
引退車両は、21年開館の「ロマンスカーミュージアム」に展示へ
<写真>「ロマンスカーミュージアム」のイメージ(小田急電鉄プレスリリースより)
ちなみに小田急では、海老名駅前に歴代の特急ロマンスカー車両を展示する
鉄道保存施設・博物館「ロマンスカーミュージアム」を2021年春に開業予定で、
今回引退する7000形についても、館内で展示される計画です。
→場所はコチラ(神奈川県海老名市めぐみ町)
この他、2018年6月16日(土)~7月31日(火)まで「LSEありがとうキャンペーン」を実施中で、
対象期間中に展望座席のある特急ロマンスカー車両「LSE」「VSE」「GSE」の3種すべてに乗車し、
→すべてではなく、この車種のもの4枚(組み合わせ自由、同一車種のみも可)です
7000形の乗客出入り口は写真を見ると折りたたみ式ですか?信じられないですね
>7000形の乗客出入り口は写真を見ると折りたたみ式ですか?信じられないですね
信じられないの意味が良くわかりませんが、もしかして手動扉か何かと勘違いされてます?(7000形は全て自動扉です)
LSE半端ないさん
手動という意味ではありません。写真を見ると路線バスの乗り口ドアのように折りたたみ式ですよね。多くの特急はスライド式ドア(小田急の通勤車両も)な訳で。横滑りのスライドでないのが珍しいという感想です。HN=シロウトですけどさすがに手で開けるとは思っていません。
>シロウトさん
大変失礼いたしました。
さて、ドアの件で補足させて頂くと、この7000形(1980年登場)で使われている「折戸式ドア」は、以降に登場した10000形(1987年登場)と20000形(1991年登場)でも採用されていました(記事内の記述通り、いずれも既に引退済み)
これは、車内のスペースに限りがあり、ドアの戸袋スペースを確保するのが難しい場合などに採用されることが多く、これら車両もそうしたことが採用理由とみられます。
その後、1996年に登場した30000形(EXE)では片開き引戸、2005年登場の50000形(VSE)ではプラグドアといった具合に、近年導入された車両ではシロウトさんのおっしゃる通り、折戸式を搭載している車両はなく、昨今では折戸式を搭載している車両もめっきり数を減らしています(他社でも少数ながら存在しました)
ちなみにですが、7000形以前の特急車両は手動扉でした。2000年に引退した3100形(NSE)もその一つで、昔は乗務員の方が開閉を行っていたこともありました。
長々と失礼いたしました。
この暑い中、線路沿いで良いカメラで撮影していましたよ。