東京都や各自治体がおおむね10年間で優先的に整備すべき路線を定めた
「都市計画道路 第四次事業化計画案(2016年度~2025年度)」が策定され、
町田市を含めた各市区町村の優先整備路線が公表されました。
東京都では約10年に一度のペースで、都市計画道路 事業未着手路線(拡幅を含む)の
事業化計画を策定しており、前回策定された第三次事業化計画(2006年4月策定)では、
2006~2015年度の間に、選定された都市計画道路の優先的な事業化が進められてきました。
今回の第四次事業化計画では、都内の事業未着手路線を中心に、
合計315区間223kmが選定され、町田市内では新町田街道などが対象となっています。
【1】八王子3・4・8号線(八王子市・町田市施工)
<整備区間>八王子市七国1丁目~町田市相原町~国道16号線 鑓水交差点
<整備延長>1,310m <道路幅員>22m
八王子市南部のニュータウン「みなみ野シティ」から国道16号を結ぶ新設路線。
途中、町田市相原町地内や東京造形大学のキャンパス内を通過する。
【2】町田3・3・36号線(町田街道)(東京都施工)
<整備区間>町田市相原町(町田相原郵便局付近)~国道16号線 相原交差点
<整備延長>740m <道路幅員>18~25m
町田街道の相原IC以東では25mに、相原IC以西では18mに拡幅整備する。
同区間は前回の第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
既に大戸踏切周辺では、踏切の立体化に向けて、2014年12月に事業着手済。
→JR相原駅前の「大戸踏切」渋滞解消を目的に、立体交差化が事業着手
【3】町田3・4・41号線、相模原3・4・6号線(町田市・相模原市施工)
<整備区間>町田街道 多摩ニュータウン入口交差点~東橋本2丁目交差点
<整備延長>町田市:50m、相模原市:670m <道路幅員>18m
多摩ニュータウン通りと相模原市を結ぶ新設路線。既に事業着手済で、現在は用地取得中。
但し相模原市側は財政上の事情で、用地買収が長期化しており、着工・開通時期は未定。
同区間は前回の第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
→「都市計画道路 町田3・4・41号線」町田街道~東橋本2丁目間、事業着手へ
【4】町田3・3・36号線(都道47号線・町田街道)(東京都施工)
<整備区間>馬場交差点(町田市小山町)~常盤駐在所北交差点(町田市常磐町)
<整備延長>1,460m <道路幅員>25m
相原町と同様に、町田街道を幅員25mに拡幅整備する。同路線では既に、
町田市小山町の田端交差点~小山市民センター前交差点間の拡幅工事が完了しており、
現在は小山市民センター前交差点~小山駐在所交差点間で拡幅工事が進められている。
【5】多摩3・1・6号線(都道158号線・南多摩尾根幹線道路)(東京都施工)
<整備区間>多摩市唐木田2丁目~稲城福祉センター入口交差点(※唐木田大橋を除く)
<整備延長>10,360m <道路幅員>32.5~58m(今後変更の可能性あり)
現在、暫定2車線となっている南多摩尾根幹線道路を完成4車線化に整備する。
唐木田側から先行して事業着手する方針。町田市内の区間はほぼ全線完成済。
→「南多摩尾根幹線道路」全線4車線化に向け、道路整備方針を見直しへ
【6】町田3・4・23号線、川崎3・4・5号線(都道19号線・鶴川街道)(東京都・神奈川県施工)
<整備区間>入谷戸バス停付近(町田市真光寺町)~川崎市麻生区黒川
<整備延長>町田市:30m、川崎市:不明 <道路幅員>20m
町田市と川崎市の市境付近で蛇行している鶴川街道の西側に新道を整備する新設路線。
川崎市では2022年度以降の事業着手を目指している。なお、町田市内では真光寺地内で、
既存道路の拡幅工事と沿線の用地取得が少しずつ進められている(完成時期未定)
→鶴川街道<真光寺>
【7】町田3・4・18号線(都道57号線・芝溝街道)(東京都施工)
<整備区間>袋橋交差点(町田市野津田町)~鶴川街道 金井入口交差点(町田市大蔵町)
<整備延長>1,420m <道路幅員>20m
芝溝街道を拡幅整備する。同区間は第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
野津田町地内の一部(並木交差点以西)では、道路拡幅の用地取得が進められている。
→芝溝街道
【8】町田3・4・18号線、川崎3・4・4号線(都道3号線・津久井道)(東京都・神奈川県施工)
<整備区間>鶴川街道 鶴川駅東口交差点~麻生警察署前交差点
<整備延長>町田市:800m、川崎市麻生区:1,612m <道路幅員>20m
津久井道を拡幅整備する。同区間は第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
川崎市麻生区内の大部分では既に事業着手済みで、新百合ヶ丘駅付近の一部は完成済み。
【9】町田3・3・36号線(都道47号線・新町田街道・町田バイパス)(東京都施工)
<整備区間>町田市民病院東交差点(町田市旭町)~町谷原通り交点(町田市鶴間)
<整備延長>5,360m <道路幅員>25m
町田街道の東側に新たなバイパス道路を整備する新設路線。
旭町~高ヶ坂間は多摩モノレール延伸時の導入路線となっている。
一部は既存の町田街道と重複(金森郵便局前~金森交差点)しており、
この区間は25mに拡幅整備される。既に木曽団地以南や南町田地区では事業着手済。
→(本町田)町田3・3・36号線
→都市計画道路 町田3・3・36号線、南町田駅北口~町谷原通り間が事業着手!
【10】町田3・4・34号線(町田市施工)
<整備区間>南大谷交差点~成瀬街道~高ヶ坂6丁目
<整備延長>1,870m <道路幅員>16m
環状道路として整備される新設路線。金森2丁目地内(都道56号~町田街道)は建設中。
南大谷~高ヶ坂4丁目(町田3・4・9号線交点)間で今後、先行して事業着手する方針。
同区間は前回の第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
→町田3・4・34号本町田金森線
【11】町田3・4・9号線(町田市施工)
<整備区間>町田3・4・34号線交点(町田市高ヶ坂4丁目)~町田市西成瀬3丁目
<整備延長>340m <道路幅員>16m
高ヶ坂・西成瀬地区の住宅地を抜ける新設路線。町田3・4・34号線と併せて、
町田3・4・34号線交点までの区間で今後、先行して事業着手する方針。
同区間は前回の第三次事業化計画でも優先整備路線に選定された。
→町田3・4・9号高ヶ坂成瀬線
【12】町田3・3・7号線(都道51号線・行幸道路)(東京都施工)
<整備区間>原町田橋交差点~相模原市境
<整備延長>170m <道路幅員>18m
原町田橋から相模原市方面に整備する新設路線。既存の都道51号線の一部を付け替える。
但し相模原市では、既存道路(県道51号)の存在を理由に、整備の優先度が低いとしている。
【13】町田3・4・37号線(町田市施工)
<整備区間>町田3・3・7号線交点(町田市原町田)~都道56号線交点(町田市金森2丁目)
<整備延長>930m <道路幅員>16m
金森2丁目付近から都道56号線を北進させるような形で整備する新設路線。
但し、町田市施工。原町田1丁目で上記の町田3・3・7号線と交差する。
また、下記4路線については、都県境で接続する路線が隣接自治体にないことや、
横浜市側で都市計画道路の廃止が検討されている為、計画を再度検討する方針です。
【14】町田3・4・27号線
<整備区間>東急長津田検車区南側~成瀬クリーンセンター(町田市南成瀬8丁目)
<道路幅員>16~22m <検討理由>都県境で接続する路線が隣接自治体にない為。
【15】町田3・3・7号線
<整備区間>横浜市境付近(町田市成瀬4丁目)
<道路幅員>25m <検討理由>横浜市側で都市計画道路の計画廃止が検討されている為。
【16】町田3・4・13号線
<整備区間>鶴川街道交点(町田市金井町)~川崎市境
<道路幅員>16m <検討理由>都県境で接続する路線が隣接自治体にない為。
【17】町田3・4・14号線
<整備区間>鶴川女子短期大学付近(町田市三輪町)~横浜市境
<道路幅員>16m <検討理由>都県境で接続する路線が隣接自治体にない為。
なお、前回の第三次事業化計画で選定された優先整備路線(15路線)のうち、
実際に事業着手されたのは、その中の9路線(部分的な事業着手も含む)で、
選ばれた未着手路線の半分以上が事業着手された結果となっており、
今回選ばれた路線についても、今後の動向が注目されます。
(※substationさん情報ありがとうございます。)
町田辺りはいつから人口が減り始めるのかはよく知らないのですが、必要最低限を見極めたうえで、整備すべき場所はしっかりとやってほしいです。
2020年からだだ下がりらしいよ
下小山田ルートが早期にできたらいいのになとは思う
人口がだだ下がりになるとは言っても、いま自家用車を持っていない団地在住のお年寄り世代が減少するだけで、自家用車を持っている若い世代や戸建て住宅在住者の人口はこれからも増加する傾向なので、道路整備が重要になるのは当面変わらないはずです。
計画から何十年間も実現していない道路が多いですから、一刻も早く優先度が高い道路を開通させて、逼迫した渋滞の状況を改善してほしいものです。
新町田街道(3・3・36号線)はやなぎ通りに繋げるもんだと思ってた。
町田目黒線(都道56号)を駅西側に伸ばしてくれるのはありがたい。
現状だと町田駅周辺から町田市南部とか246方面に抜けるには南橋以外にまともなルートがないから渋滞が凄いけど、この2つのルートが出来ればだいぶ混雑緩和になると思う。
あとは新町田街道を馬駆か桜美林周辺から多摩境通りに繋げてくれれば完璧。