<写真>交差点改良によって、曲がり角の部分が若干変わった山の端バス停付近
小山田桜台-唐木田-南部地域病院の「ワゴン車検証運行」19年夏から小型バスにの続きです。
小山田桜台~唐木田駅東~多摩南部地域病院を結ぶ「ワゴンバス検証運行」では、
朝の乗車率の高さを踏まえて、市では2019年8月から「小型バス」に車両変更する計画で、
運行開始に向けた「バス走行環境工事」が、2019年2月~3月にかけて実施されました。
【山の端バス停付近の交差点】→地図を表示(東京都町田市下小山田町)
朝ラッシュ時に乗りきれないケースが相次ぐ
<画像>検証運行の経路図・運賃表と時刻表(運行は平日限定)
ワゴンバス検証運行は、町田市が2017年度に購入したワゴン車を使い(運行は神奈川中央交通)、
利用者数等の需要を把握し、この路線の必要性を検証することを目的に、平日限定で始まったもので、
市内初の乗り継ぎ割引が導入(現金のみ)されている他、通常運賃は交通系ICカードにも対応しています。
【小山田桜台バス停】→場所はコチラ(東京都町田市小山田桜台1丁目)
【唐木田駅東バス停】→場所はコチラ(東京都多摩市唐木田1丁目・鶴牧2丁目)
【多摩南部地域病院バス停】→場所はコチラ(東京都多摩市中沢2丁目)
<画像>現行のワゴン車・座席配置(町田市の運行案内資料より)
町田市の発表では、2018年度上期(4~9月)の利用者数は往復合計9,576人で、
特に朝の通勤・通学時間帯を中心に、小山田桜台→唐木田駅東の利用率が高い状況となっており、
朝の一部便では利用者が乗り切れない状況がしばしば発生していることから、こうした検証結果を踏まえ、
2018年夏に現行のワゴン車(乗車定員10名)から小型バス(乗車定員35名)に車両を切り替える方針が
町田市から示され、小型バスの運行に向けた準備が進められてきました。
小型バス導入に向け「走行環境整備工事」を実施
<写真>工事中に設置されていた看板と、改良された山の端バス停付近の交差点
市では、2018年度予算で小型バスの運行開始に向けた「バス走行環境整備工事」が実施され、
運行の支障となる市道忠生1230号線・都道155号線交点(山の端バス停付近)の改良や、
バス停改修工事(桜台入口、清住平、大善倶楽部、山中集会所の計4停留所が対象)、
安全対策(標識設置や舗装追加など)等が実施されました(施工はASAHI POSIST-1)
<上>多摩市唐木田2丁目に新設された警戒標識&舗装と、上小山田町に新設された標識。
<下>上小山田町に新設されたバスの接近を知らせる「電光表示板」。カバーがかけられている。
また、小田急線の車両基地「喜多見検車区唐木田出張所」の南側では、
新たな標識やバスの接近を知らせる「電光表示板」が設置されています。
多摩営業所に「日野・ポンチョ」導入か。ワゴン車は転出も検討。
<写真>小型バスのイメージ(写真は町田市の金森地区コミュニティバス「かわせみ号」)
ちなみにこの検証運行を担当している「神奈川中央交通 多摩営業所」では現状、
自社保有する小型車(日野・ポンチョ)の配置はなく、今後新たに車両を導入する計画です。
(※多摩市内でソフトバンクグループと共同で行っているレンタル車の自動運転実験用ポンチョを除く)
<写真>検証運行で使用されているワゴン車(た101)
このことから、ワゴン車での運行については残り4ヶ月程度で見納めとなる見込みですが、
市内の本町田地区やつくし野地区では、2019年秋以降に計画されるワゴン車やセダン車を用いた
小型乗合交通の実証実験運行が計画されていることから、現在使用中のワゴン車3台については
これら実験路線に転用される可能性があり、今後多摩営業所から町田や大和など他の営業所に
車両が転出することになりそうで、動向が注目されます。
もちろんバスルート開通を歓迎する一方で、日大三高ルートと上手に棲み分けができていた
渋滞問題についてこの1年観察してきた考察を記します。
朝の渋滞は小山田側から唐木田側に向けての方が大きく、
特に8:29に山の端バス停を通るときに、実際にはバスが平均8:32頃の通過となっていること、
バス停停車時に小山田桜台側から来た後続車が列をなしている姿が目につきます。
また、大妻裏側の丁字路でも渋滞というほどではないですが、滞留を多く目にします。
ついでに言えば、小山田側から来た運転技量に乏しい人がコーナーを直角に曲がらないので
唐木田側の優先道であるはずの車が入れない(ましてやワゴンは絶対入れないから下手な車を譲るしかない)、
滞留を起こした時に結構な角度の坂道発進になるため後続車がヒヤッとするケースも多数あります。
これらの問題がどうなるか見守っていこうと思います。