<写真>向ヶ丘・登戸付近に狭隘路があり、中型車で運行される淵24(登戸駅ガード下にて)
休日1本運行の神奈中バス路線「淵24・淵野辺駅北口~登戸線」が経路変更の続きです。
神奈川中央交通東 橋本営業所(峡の原)が、土曜限定で朝方1往復のみ運行している
長距離路線「淵24・淵野辺駅北口~登戸線」が、2022年4月2日(土)に経路変更を実施し、
変更後は往路で「向ヶ丘遊園駅」の小田急バスロータリーに乗り入れ開始となります(復路は経路変更なし)
土曜朝1往復限定で川崎市多摩区に乗り入れる「淵24」
<写真>淵24の復路LED表示。有名な免許維持路線としてファンが多いことで知られる。
淵24系統(往路20.45km、復路20.14km)は、淵野辺駅北口から芝溝街道・鶴川街道を通り、
鶴川駅付近から多摩区役所までは小田急線を沿うように都道・県道3号線(津久井道)をひたすら走り続け、
小田急線・JR南武線の登戸駅までをおよそ1時間かけて結ぶ路線(※電車の場合は乗換含めて35分程)で、
神奈中では川崎市多摩区に乗り入れる唯一の路線でもあり、バスファンの間ではレアな路線として大変有名で、
かつては当時の小田急バス生田営業所との共同運行路線でした(その後小田急バスは相模原市から撤退)
こうした路線は「免許維持路線」といわれ、利用者が少なくても将来的な需要などを考慮して廃止せず、
国土交通省の路線運行免許を維持するために、週1回のみなど必要最低限の運行のみを行う路線で、
神奈中でも複数あり、町田市内では「南01・南町田グランベリーパーク駅~若葉台団地線(中山担当)」や
「鶴22・鶴川駅~調布駅南口線(町田担当)」などが知られています。
以前は休日運行の路線が多かったものの、ゴールデンウィークなど連休が続くとほぼ毎日運行することになるため、
昨今は経費削減等で土曜限定に変更する路線が相次ぎ、淵24も2020年10月に休日から土曜へ変更されました。
経路変更後は、向ヶ丘遊園駅北口ロータリーに乗り入れ開始
淵24の経路変更といえば、2019年3月に復路(登戸発)で「向ヶ丘遊園駅」への乗り入れが廃止されましたが、
今回は向ヶ丘遊園駅・登戸駅周辺の「登戸土地区画整理事業」で現経路(中央銀座商店街)が廃道となる為、
向ヶ丘遊園駅北口に乗り入れる「小田急バス」、「川崎市バス」とともに経路変更が実施されることになりました。
<写真>今回の経路変更で撤去された川崎市バス「向丘遊園駅前」バス停。神奈中も共同使用していた。
小田急バスは多摩区役所~向ヶ丘遊園駅間の新道開通に伴って北口ロータリーへの進入経路を変更するほか、
川崎市バスは向ヶ丘遊園駅への乗り入れを廃止し、多摩区役所前バス停の後はそのまま登戸駅まで運行します。
<地図>向ヶ丘遊園駅周辺の淵24系統・運行経路図と向ヶ丘遊園駅の新たなバスポール
一方、淵24は川崎市バスの向ヶ丘遊園駅乗り入れ廃止により、共同使用していたバス乗り場が廃止されたことから
多摩区役所前バス停の後は、小田急バスの経路変更後と同一経路で向ヶ丘遊園駅北口ロータリーに進入し、
小田急バスの1番乗り場を共同使用することになり、その後は新道を通って多摩区役所手前の交差点まで戻り、
川崎市バスと同一経路で登戸駅へ向かい、小田急バスと川崎市バスの経路を掛け合わせた経路で運行します。
【向ヶ丘遊園駅バス停(路上)】→地図を表示(神奈川県川崎市多摩区登戸)
【向ヶ丘遊園駅バス停(1番乗り場)】→地図を表示(神奈川県川崎市多摩区登戸)
【経路変更概要】
<小田急バス>2022年4月1日(金)経路変更実施
変更前:多摩区役所前→(直進)→向ヶ丘遊園駅
変更後:多摩区役所前→(登戸3号線)→(登戸1号線)→向ヶ丘遊園駅
<川崎市バス>2022年3月27日(日)経路変更実施
変更前:多摩区役所前→(直進)→向ヶ丘遊園駅→(直進)→(登戸3号線)→登戸駅
変更後:多摩区役所前→(登戸3号線)→登戸駅
<神奈中バス>2022年4月2日(土)経路変更実施
変更前:多摩区役所前→(直進)→向ヶ丘遊園駅→(直進)→(登戸3号線)→登戸
変更後:多摩区役所前→(登戸3号線)→(登戸1号線)→向ヶ丘遊園駅→(登戸1号線)→(登戸3号線)→登戸
向ヶ丘遊園駅北口ロータリーでは乗り場変更。将来的に拡張も
<写真>向ヶ丘遊園駅北口ロータリーの旧南側進入路(左)と新たな北側進入路(右)
これら経路変更に伴って、向ヶ丘遊園駅北口ロータリーへの進入経路は、従来の南側から北側に変わり、
切り替え初日は警備員が常駐し、誘導にあたっていました(従来の南側進入路は歩行者通路に転用)
また、この経路変更にあわせて向ヶ丘遊園駅北口では2022年4月1日(金)に乗り場変更を実施し、
小田急バスの旧1番乗り場は「降車場」に、旧降車場(北側)は「1番乗り場」にそれぞれ変更されたほか、
各路線の発着番線もあわせて変更となっています。
→地図を表示(神奈川県川崎市多摩区登戸)
【乗り場変更・概要】
<旧・1番のりば → 2番のりば>
[向11] あざみ野駅行き(聖マリアンナ医科大学経由)
[向12] 聖マリアンナ医科大学行き
<2番のりば → 3番のりば>
[向10] 専修大学行き
[向10] 専修大学9号館行き
<3番のりば → 新・1番のりば>
[向13] 明治大学正門行き
[無番] 生田折返場行き
[無番] 登戸営業所行き
<写真>向ヶ丘遊園駅の駅舎から見た北口の様子。今後この正面に広場が拡張される計画。
向ヶ丘遊園駅周辺では現在、登戸土地区画整理事業に伴って既存建物の立ち退きが急ピッチで進められ、
前述の「中央銀座商店街」が2022年4月4日(月)午前10時に廃止されることも発表されています。
<写真>北口ロータリー北側で整備が進む「都市計画道路 登戸2号線」
今後は向ヶ丘遊園駅北口ロータリーを西側に拡張し、現在の2倍近い広さ(計画面積5,400㎡)になる計画で、
2022年度から整備着手の方針で、整備後はバス・タクシー・一般車乗り場を集約して一体的な形にするほか、
登戸駅も生田緑地口に新たな交通広場(計画面積4,600㎡)を整備予定で、事業進捗に併せて今後再度、
淵24系統などの経路変更が実施されるとみられます。
(2023/01/31 01:36)
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