花菖蒲・紫陽花が咲く薬師池公園で「しょうぶ あじさいまつり」6/4(土)から開催の続きです。
町田市が管理・運営している薬師池公園内のため池「薬師池」では、
2015年秋~2016年春にかけて行われた「掻い掘り・水質改善工事」により、
当初は水質も改善していましたが、その後の気温低下で水質変化が起きたことから、
池の水を再び入れ替える作業を、2016年12月5日(月)から実施します。
→場所はコチラ(東京都町田市野津田町3270)
薬師池は、農業用のため池として1590年(天正18年)に現薬師池の原型となる
通称:福王寺溜池として誕生したのが始まりで、既に完成から400年以上が経過しています。
そんな薬師池で2015年度に水質改善工事を行うことが決まり、
2015年10月下旬からはその準備作業として池の水が徐々に抜かれ、
その後は池の水を全て抜いて池の底の天日干しする「かいぼり」や
重機を入れて池の底に溜まった泥を取り除く「底泥しゅんせつ作業」を進め、
既存浄化施設改良や水流発生装置設置を行って、池の水は元に戻されました。
<写真>改善工事前ほどではないが、やや茶色くなっているのが確認できる
その後しばらくは池の水も綺麗な水質を保っていましたが、
気温が低下し始めた今秋ごろから水の色が徐々に茶色く濁りだしたことから、
再び池の水を入れ替え、水質の改善に取り組むことになりました。
なお、作業期間中は、池の水が極端に少なる時期もあるほか、
水質の状況次第では、水の入れ替えを繰り返し行う予定です。
<写真>外来種のミシシッピアカミミガメ
ちなみに前回の水質改善工事で、池にいたコイなどの外来種は一部を除き、
全て駆除されました(※コイの一部は園内の旧荻野家庭園の池に移設)が、
その捕獲作業で取り切れなかった外来種のミシシッピアカミミガメは、
今もこうして薬師池に生息し続けています(捕獲器を設置検討中)
<写真>外来カマキリに関する貼り紙
この他、公園内の草むらでは、外来種の「ムネアカハラビロカマキリ」も確認されており、
在来種のハラビロカマキリを守る観点から、公園では外来種の駆除を呼びかけています。
余談ですが、薬師池公園では木々の色づき状況にあわせて行う「紅葉まつり」を
2016年11月26日(土)~12月4日(日)に開催される予定(約1週間)で、
このイベント終了後に池の水を再び入れ替える作業が始まる形です。
気温が高い時に水質が悪くなるのでなく、低い時にも水質は悪くなるんですね。
また、池の底の水質改善に役立っていた微生物まで取り除いてしまった結果なんて事はないかな…。