町田市中町2丁目の町田街道沿いにある「すみれ会館」横には、
実際に線路を走っていた「D51型蒸気機関車」が静態保存されており、
現在でも「まちだのデゴイチ」として町田市民に親しまれています。
→場所はコチラ(東京都町田市中町2-13-14)
このD51-862号の前にある説明が書かれた案内板には、
機関車は実際にJR東海道本線などを走っていた本物で、
引退後に市民の熱意とJR関係者(旧国鉄)の理解によって、
この場所に1972年(昭和47年)5月5日から展示しているそうです。
つまり、展示されてから2012年で40年となるわけですね。
まだ、町田駅が「原町田駅(横浜線)」と「新原町田駅(小田急線)」だった頃から
この場所にあるわけですが、そう考えると、町田も街並みが随分と変わりましたよね。
現在でもこのD-51機関車の運転席は、9:00~17:00に自由開放されており、
昼間になると、親子連れの方々が見学に訪れています。
また、このD-51のすぐ横には、
1972年(昭和47年)に町田市といすゞ自動車が共同で研究開発した
日本最初の車いす専用バス「やまゆり1号」が展示されています。
ベースとなっている車両は、当時ウォークスルーバンとして販売されていた
いすゞ「エルフハイルーフ」で、車両にリフトを装備することで、
車椅子の方々が気軽に病院や買い物などに行けるようになりました。
町田市では1980年の廃車以降、この「すみれ会館」前で静態保存をはじめました。
ですが、展示から約30年以上が経過し、野外ということもあり、老朽化が進んだ為、
2012年春過ぎに町田市が展示設備のペンキ塗り替えと新たな屋根の設置工事を行い、
非常に綺麗な状態となっています。この先も町田の街並みは変わってしまっても、
この2つの大切な市の財産を市民の手で守っていきたいものですね。
<お役立ちリンク>
→町田市子ども発達センター すみれ教室
→やまゆり号を見に来てください
→いすゞ自動車
→ISUZU 環境・社会報告書2005「環境に配慮した製品づくり」(PDF)
SL展示にかける市民の熱意の裏側には、1969年秋の横浜線無煙化も関係しているのでしょうね。
横浜線で使われていたSLは主にC58型で、重いD51はそれほど使われなかったのでは? 淵野辺の鹿沼公園にはD52が保存されているが、D52はそもそも横浜線では使えないはず。
お知らせです
D51 862の保存会が、2015年4月12(日),19(日)10:00~12:00に同所で保存に関する活動をするとのことです。
興味のある方は見学に行ってみてはいかがでしょうか。